悲しみは忘れないまま | 衝動的にスピッツを語るブログ

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スピッツへの愛が止まらないブログです


東日本大震災から13年。

あの日のことを少し思い返してみようと思います。



2011年3月11日。


私はあの日、塾に受験の合格報告をしに行っていました。

受験終わったー🌸って開放された気分。


友達と一緒に報告に行って、そのままカラオケに行く流れだったんだけど、なんだか急に眠くなっちゃってひとりで家に帰って。

(そんなこと普段ないのだけど、何かを予感していたのかも。)


ちょうど家族がみんな外出していて、家にはひとり。



そしたら今まで経験したことのない大きな揺れが!


しかも長くて止まらないし、嫌な揺れだし!

これとうとう首都直下来た!?って思って

とにかく机の下に入って机の足にしがみついていました。


ガラケーでひとまず家族に

「家にひとりでいます、生きてます」

程度だけ送ったあとに、電波はほとんど繋がらなくなってしまって。


兄や父が職場から家電に連絡をくれたりして、やっと気持ちが落ち着いてきて。


まだ何度も揺れる中で、

そうだ、テレビ…震度どれくらいだったんだろう…


って思ってテレビを点けたら、そこには、

津波がどんどん街を飲み込んでいく姿が。


津波警報…!?

震源、東北!!!?


え!!関東じゃなくてこの揺れ、って、これ、、

東北どれだけ揺れているの…!?

え…現実…!?


と放心しながらただただテレビを眺めていました。


とにかくずっと机の下で、目を見開きながら、テレビの画面を眺めていたのを覚えています。



当時RADWIMPSの狭心症という曲が発売されたばかりで。

この曲を聴きながら色々と考えながら、過ごしていた日々だったのですが


テレビを見ながら、ずっとこの曲が頭の中をガンガン流れていて。

それからこの曲をまともに聴けなくなってしまいました。


あまりにも、奇しくも、このタイミングで発売されてしまった曲、だと私は捉えています。



(その後、私の人生初めてのライブである

2011年4月30日のRADWIMPSの「絶体延命ツアー」のアンコールにて、

洋次郎さんが叫びにも似た歌声で、この曲を歌ってくれました。

洋次郎さんも泣いていたし、私も泣いてしまった。

曲の持つパワーがあまりにも強すぎる、と私は思っています。)



話は逸れましたが、そうこうしていたら家族みんななんとか徒歩で家まで無事に帰ってきて安心しながらも、

テレビから流れてくる壮絶な風景に声を失っていました。


その日からしばらく怖くて親の寝室で一緒に寝ていたな。



卒業式も卒業証書を代表だけが受け取る簡易的なものになって、すぐに学校を追い出されるし(今思うとやってくれただけありがたい。。)

卒業旅行も消えてしまったし。


でも、それは当たり前で。

あまりにも壮絶な光景を目の当たりにして、自分たちが楽しいことをしてはいけない、笑ってはいけないという考えになっていました。


ずっと流れていた原発のニュースも、何が正しいのか分からないことだらけ。

ただただ、とにかく何も出来ないことだけが分かって、自分の無力さを思い知りました。


高校3年生、たくさん勉強してきたつもりでいたのに、本当に分からないことだらけ、出来ないことだらけ。


日々新しい情報が流れてくる報道。

現地の方々の苦しみ・哀しみを想い、とてもつらかったです。

でも現地の方々のつらさに比べたら全然、弱音を吐いちゃいけないなと思って、涙も流せずにいました。



そんな苦しさの中で限界を迎えかけたときに、

いつも聴いていたSCHOOL OF LOCK!の生放送教室が流れてきたのです。


テレビもラジオも震災のニュースばかりで、

情報をちゃんと把握しないと、と気の狂いそうな現実と向き合っていた時間の中で、

きっとSOLも放送しないだろうなあと思っていた中で…


いつものとーやま校長とやしろ教頭の声がラジオから聴こえてくる、というだけで、それだけで、それまで流せなかった涙が一気に流れてきてしまいました。


https://www.tfm.co.jp/lock/staff/onair/2011/0314/index.html



ラジオや掲示板の中には同世代の子たちで

被災地でラジオを聴いている子たち、

同じように無力感に苛まれている子たちがたくさんいて。


一緒に時間を過ごしているということが実感できて、みんなの声を聴けてとても安心したのを覚えています。


そして、考えないようにしていたけれど

最後にやしろ教頭が、

掲示板にもう書き込めない子たちのことも言及してくれて。


そのやしろ教頭の言葉が本当に、ずっと心に残っています。 

上のリンクに記載のある言葉を、引用させてもらいます。


生きてこれを聴いてくれている、僕らの生徒。

中学生や高校生が多くて、まだまだ君達は子供であり、もう大人でもあり…

本当に困ってる年寄りがいたら助けてほしいし、泣いてる子供がいたら笑わせてほしい。


親御さんや家を失ったりとか、悲しい気持ちもあるけど、周りを助ける気持ちを持って。

本当に1人ぼっちで不安だったら無理をしなくても、周りの大人に頼っていいし、SCHOOL OF LOCK! はあるから。

ここの生徒や僕らや、職員に甘えてくれればいいから、優しく、強くいてほしい。


あと、昔ラジオで "無意味に悲しいことをしちゃいけない" って言われたことがあって、すごくそうだなって思ったけど、

だけど、もしかしたら言わないとそのまま一度も思わないかもしれないから、あえて言いたいんですけど、、、


今まで一緒に過ごしてきた、この学校の生徒。

同じ学校の生徒が多分、死んでしまって、「僕は死んでしまいました」と、その子達は掲示板に書き込めないから。

ただ一緒に過ごしてきて、そいつらは本当に悔しいだろうし。

みんなずっと覚えてろとは言わないけど、夜が来たら、たまにでも思い浮かべてあげてほしいと思うし、そういう生徒達が無事に天国へ行けたらいいなと、思います。




東日本大震災から13年。


どうか風化しないように、

そして穏やかな日常が続いていきますように。



改めて、犠牲者の方々の御冥福をお祈りいたします。

そして被災者の方々が、今どうか心穏やかに生きられていますように。


悲しみは忘れないまま