【スピッツ】僕が君に出会ったのは | 衝動的にスピッツを語るブログ

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スピッツへの愛が止まらないブログです


最近本当にスピッツを好きな気持ちが止まらなくて、ふとスピッツを好きになったキッカケを思い出したらたくさん言葉が溢れてきたので、折角なのでここに書いてみようと思います。



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 スピッツとの出会い


小中学生時代、私は音楽に興味を持たない人だった。

周りで流行っていたモー娘。やORANGE RANGE、ジャニーズ…なんにも興味を持たなくて、波に乗れない毎日だった。必要だとも思わなかった。


曲がりなりにも進学校と言われる学校に通っていた高校生。

勉強しろ、受験に合格して良い大学に行け、とひたすら言われ慌ただしく過ぎていく日々の中、自分の頭で未来について考えたり、何が正しいのかを考えたりする時間すらなかなか持てなくて、本当にこれで良いのか?と悩んだ時期があった。


先生や親の言葉以外で、自分に「答え」をくれるものを求めていた。


そんな中で、私はまずRADWIMPSに出会った。


姉が友達から借りたCD(好きな曲を焼いて回すのが当時流行っていた)に有心論が入っていた。


「君があまりにも綺麗に泣くから 僕は思わず横で笑ったよ すると君もつられて笑うから 僕は嬉しくて 泣く 泣く」




こういう言い回しをする曲を今まで聴いたことがなくて、すごく気に入ってしまって、こういう歌を作る人の考え方を知りたいって思った。


今思うと、「君が好きだ」とかそんな単純な言葉じゃなくて、自分の感性で言葉を紡ぎだすのが歌詞なんだなって初めて気がついたんだと思う。


「歌詞を作っている人間がいる」ということを初めて感じたというか、とにかく私にとっては革命だった。


そこからRADにものめり込んでいくのだけど、それはまた別のお話で、そう、私はこの自分の勉強ばかりの迷いの日々の中で、歌詞に「答え」を見つけようとしたのだ。


信頼できる人の書いた歌詞の中に自分の求めるものがあるはずだ、と。


そこから急激に音楽に興味を持っていくのだけれど、CDを買ったことも借りたこともない私はとりあえず10個上の兄の部屋に行って、おすすめのCDはないか聞きにいった。

その時に勧められたのが、SpitzのCYCLE HIT 1991-1997だった。




Spitzという表記がスピッツと結びつかなかったし、スピッツは名前は知ってるけど曲名を見ても「空も飛べるはず」くらいしか知らなかった。


でも流してみると、意外と聞いたことのある曲も多かった。小さい頃に兄が家族旅行でCDを流してくれていたようで、記憶の隅に眠っていた。


一周流すとロビンソンのサビが頭から離れなくなり、二週目を流すとチェリーのサビが頭から離れなくなり、次の日学校にいても脳内で流れ続け、帰ったらまた再生する日々が続いた(見事にハマっている)


この頃友達にも最近スピッツにハマってる!と話して「誰も触れない 二人だけの…なんだっけ?」「国…?二人だけの国?壮大w」なんて話したのを覚えている。


そこからロビンソンの歌詞に思いを馳せる日々も続いたが、私はチェリーの歌詞の中にいくつかのの「答え」を見つけていた。



「ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて」


勉強勉強言われる中でも、この歌詞は短い高校生活で友達と過ごす日々のささやかな喜びを貴重なものだと気づかせてくれたし、ひとつひとつを大切に抱きしめて生きていこうと思わせてくれた。



「きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる」


先の見えない受験勉強の中で苦しんでいたけれど、この歌詞は受験の先の未来を少し見せてくれるような気がした。

「明るい」未来とかじゃなくて、「騒がしい」未来っていうのがとても良い。

なんていうんだろう、現実味があるというか。

「明るい」だとポジティブすぎるんだよね。このちょっとポジティブになりきれないけどそう思い込もうとする歌詞がすごく状況に一致して、私の心にスッと落ちたんだと思う。


だんだん聴いていくうちに、ヒバリのこころの

「目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに」

という歌詞に共感したり、


日なたの窓に憧れての

「君が世界だと気づいた日から 胸の大地は回り始めた」

の歌詞の強さに衝撃を受けたりして

すっかりスピッツ好きになっていた。



その後また兄の部屋に行って、次はCYCLE HIT 1997-2005を借りる。




このアルバムは曲名を見ても知っている曲がないと思っていたけれど、楓と遥かはなんだか記憶の奥に残っていて、一回聴いたらもうヤミツキになっていた。



もう一枚、兄の部屋にはアルバムがあった。それが「スーベニア」。

当時はさざなみCDが最新アルバムだったけれど、それは買っていなかったみたい。

私は本当に無知な人間なので、ベスト盤以外の曲ってベストじゃないんでしょ?大した曲入ってないんじゃないの?というスタンスでいた(超失礼)。


CYCLE HITの2枚のアルバムをめちゃめちゃ聴いて、それから、スピッツの他の曲にはどんな曲があるんだろう、とやっと興味を持って聴いたスーベニア。



聴いてびっくり。


「甘ったれクリーチャー」、格好良い😭


「ほのほ」、どちゃくそ好み😭😭


「ワタリ」、めっちゃ格好良い😭😭😭


↑そのうちスーベニアを語る記事も書きたい困った🤦‍♀️


いや、スピッツこんな曲たちもあるんだ!?

と衝撃を受けつつ、歌詞カードを開いたら

あれ!?ボーカルのお兄さんめっちゃ格好良くない!?と気が付く。

(スーベニアの歌詞カードの写真めっちゃ好き!)


CYCLE HIT 1991~1997の方にちょこっと載っていた写真はきのこ頭でレコードを持っていて、全然格好良いというイメージがなかったので(また失礼)、本当に衝撃でした。


あとね、私スピッツってこんな良い曲出してたけど今(当時2008年)はもうとっくに隠居して田舎で生活してるんだろなーなんて勝手に思っていたので、そういえばこれ2005年に出たアルバムかー、結構最近まで活動してたんだな、なんて思ってました。


そのあたりでね、丁度「若葉」が発売されたんです。Mステを見てて、確かそんな良い順位じゃなかったんだけどランキングに入っていて、そこで一瞬流れたMVでエッ!?ボーカルめちゃめちゃ格好良いじゃん!!?(再確認)ってなって、慌てて当時無法地帯だったYouTubeでスピッツを検索したんです。


まだ公式アカウントがなかった頃だからいっぱい違法でMVがたくさんアップロードされていて(どうでもいいけどこの頃はMVじゃなくてPVって呼んでたよね)、愛のことばのMVを発見してなんじゃこの神曲!とかなってたのはまあまた別の話としてあるんだけど、


そんな中でライブ映像も落ちていたんです。

放浪隼純情双六の「8823」のライブ映像。




結局私のことをスピッツの沼に突き落として戻れなくしたのはこの映像でした。


「スピッツのライブって、コンサートみたいな感じなんだろうな」と思っていた私にとって、8823で客席が2Fまでオールスタンディングで腕を振っている映像は本当に衝撃で、結局ここで一番のギャップにやられてしまったのです。



スピッツ、本当に格好良い…

楽しそう…私もこの空間にいつか混ざってみたい…



もうここからは、高校生のお金がない中で、なるべく今までなるべく聴いたことない曲が入ってるアルバムを買おうとCD屋さんに繰り出し、初めて「さざなみCD」と「ハヤブサ」を購入。


ハヤブサを選んだ時のことははっきりと覚えている。

曲名を見ながら、シングル曲がホタルしかないし、メモリーズもカスタムになっているし14曲も入っているし、8823も入っているしお得だ!と思って選んだんだよね。

ハヤブサがあんなにロックでちょっとスピッツの中でも異質なアルバムとは知らずに………


ハヤブサのアルバムはもうどれほど聴いたかわからない。ハヤブサについても今度語りたい困った🤦‍♀️




そんなこんなでズブズブ沼に落ちていく中で発売したのが、「JAMBOREE TOUR 2009 ~さざなみOTRカスタム at さいたまスーパーアリーナ」のDVD。


これがね、初回限定盤が8000円以上したのですよ。

高校生、月々のお小遣い3000~5000円程度。

アルバイト禁止。

でもどうしてもどうしても欲しくて、お菓子を節約してお年玉を切り崩して買ったんだ、初回限定盤。


するとなんと、めちゃめちゃ格好良いライブをするスピッツのMCが超絶ゆる〜いことを知る。

えっ、緊張してる…?可愛い…可愛い…!!!!!!(ギャップ🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️)

アボカドのMCが好きすぎる。


全てのMCを一言一句違わず言えるほど、このDVDとCDも聴き込みました。


↓今はプレミアがついてしまっているっぽい、初回限定版再販してほしいね。(放浪隼純情双六の再販に救われた人間)




それから過去のアルバムから年代順にレンタルで借りて、全部ウォークマンに入れていったのでした。お金が無かったから当時はレンタルで、そして大学生になってからしっかりアルバムは買い揃えました。


懐かしいな、さざなみCDに入ってた過去のアルバム一覧みたいなペラペラの紙に書いてあった曲のタイトルを見ながらどんな曲かを妄想したり、初めての曲にワクワクする気持ちが無くなるのが怖くて最後はちょっと借りるのを躊躇したり。

スーベニアのアルバムにツアーの日程とかも入っていて、眺めながらワクワクしたのも覚えている。


それだけのめり込んでいても、我が家はライブというものに行く文化がないし、お金もないしチケットのとり方もわからないし、ライブに行くのはまだ先のお話になるのでした。


𓂃𓈒𓂂𓏲☆.・𓂃𓈒𓂂𓏲☆.・𓂃𓈒𓂂𓏲☆.・𓂃𓈒𓂂𓏲☆.・



当時高校生の私はこうしてスピッツに出会って、熱中する趣味ができたことで日々の閉塞感から少し開放され、新たな居場所を得た気持ちになれたし、現実逃避の手段を得たし、色々な出来事に対する捉え方が変わっていった。


多分スピッツと出会っていなかったら私はもっとつまらない人間だったし、何かに熱中することも知らないままだったかもしれないし、もっと冷たい人間だったような気がする。


私はあのときに求めていたものをスピッツにもらったし、こうして今の自分があるのもスピッツのお陰だなって本気で思っています。


また長くなってしまいましたが、今回はこのあたりで。

たくさんあった分岐とか、書けていないけど大きかった出来事はまた別の機会に何処かで…


 最後に


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

もしよろしければ、スピッツにハマったきっかけを皆さんもコメントで教えてください♪