卑弥呼の墓か日往子尊の墓かそれとも… 祇園山古墳 | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
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お寺や神社に行ったりしています。

 

 

祇園山古墳

福岡県久留米市御井町299-219

 

出目天満宮の前の道を進んだ先。

高速道路のすぐ横に古墳がある。

 

 

古墳時代前期に築かれたと考えられる古墳よ。
東西約24m、南北約23m、高さ約5mの方墳(平面形が方形の古墳)。

埋葬施設は、墳頂部のほぼ中央に納められた箱式石棺。

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かつては、​これが卑弥呼の古墳だ!って話題になったんだよね。

 

そうね。ただ、盗掘を受けているらしく内部から副葬品の出土がないの。

だから、あまり注目されなくなってしまったわ。

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石棺の大きさは、底部付近で長さ約2m、幅約90㎝、深さ約90㎝。

棺内には蓋石も含めて朱が塗られていた。

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古墳の上から​高速道路が良く見える!

 

祇園山古墳の発見はこの、九州縦貫自動車道の建設のための準備として、日本道路公団が調査したからなの。

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ってことは、元々ここに何かあるのは分かっていたのね。

 

ええ。この辺りは『高良記』に高良社大祝職鏡山氏、日往子尊(ひゆきこのみこと)の廟とする所なの。地元の人達も聖なる地だと認識していたんでしょうね。

だから、当初の予定では調査の跡に壊される予定だった場所も、強い保存運動によって残されることになったの。

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​あ、じゃあここはその、日往子尊の墓かも知れないね。

 

 

墳の裾部周辺に62基の同時代の埋葬例がある。

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卑弥呼の冢(卑弥呼の墓) 宝賀寿男