【黄泉還り】黄泉戸喫(よもつへぐい)とペルセポネ | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。



イラスト『ラノベ古事記


妻であるイザナミが死んだ。

 

夫のイザナギは、黄泉国へ迎えに行き、「現世に戻ってくれ」と言った。

しかしイザナミは「もう黄泉国の食物を食べてしまったので戻れません。けれども、せっかく迎えに来てくれたので、黄泉国の神と相談してみます」と言った。(日本神話)

 

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ここで謎が2つ。

「黄泉国の神って誰?」

「黄泉国の食べ物を食べたら地上に戻れないって決めたのは誰?」


日本神話では、この黄泉国の神について全く言及がない!

 


豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネが、冥界に連れ去られた。
最高神ゼウスはデメテルに相談なく、ペルセポネを冥界の王ハデスに嫁がせる約束をしていたのだ。


冥界でペルセポネは泣き暮らし、地上ではデメテルが大地の実りに心を向けなくなった為に植物は枯れてしまった。


ゼウスはハデスに、「ペルセポネが嫌がるならペルセポネを諦めるように」と言った。
しかし、ペルセポネはそれまでに冥界でザクロの実を半分口にしていた為、ハデスを完全に拒んだわけではないとみなされた。


それ以後は、ペルセポネは一年の半分を母親のもとで、半分を夫のもとで過ごすことになった。(ギリシャ神話)

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これが、季節の始まり🌸
ペルセポネが地上に返ると春になり、大地が実り豊かになる。


 

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ギリシャ神話では、冥界の王はハデスであり、冥界の食べ物を食べたら地上に戻れない。
っていうか、食べた=ハデス(冥界)を受け入れたってことで、冥界に居続けることになった(ただし地上にも戻れる)。



次回も、ギリシャ神話との比較。








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