妻であるイザナミが死んだ。
夫のイザナギは、黄泉国へ迎えに行き、「現世に戻ってくれ」と言った。
しかしイザナミは「もう黄泉国の食物を食べてしまったので戻れません。けれども、せっかく迎えに来てくれたので、黄泉国の神と相談してみます」と言った。(日本神話)
豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネが、冥界に連れ去られた。
最高神ゼウスはデメテルに相談なく、ペルセポネを冥界の王ハデスに嫁がせる約束をしていたのだ。
冥界でペルセポネは泣き暮らし、地上ではデメテルが大地の実りに心を向けなくなった為に植物は枯れてしまった。
ゼウスはハデスに、「ペルセポネが嫌がるならペルセポネを諦めるように」と言った。
しかし、ペルセポネはそれまでに冥界でザクロの実を半分口にしていた為、ハデスを完全に拒んだわけではないとみなされた。
それ以後は、ペルセポネは一年の半分を母親のもとで、半分を夫のもとで過ごすことになった。(ギリシャ神話)
次回も、ギリシャ神話との比較。