筑紫の君磐井とその祖神一系を祀る飛形神宮 | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。

飛形神宮

福岡県八女市立花町北山3888-2

 

御祭神

表ノ神

 一ノ宮 玉垂宮(主神 高皇産霊大神

彦火火出見命、豊玉姫、八女津姫命)

 二ノ宮 住吉宮(表筒男命、中筒男命、底筒男命)

 三ノ宮 春日宮(天児屋根命)

裏ノ神

 一ノ宮 久麻大神

 二ノ宮 筑紫の君磐井とその祖神一系

 三ノ宮 八女津媛命

 

玉垂宮といえば、久留米市の高良玉垂宮(高良大社)を思い出す。

祭神の高良玉垂命は誰か?って説は色々あって、武内宿禰説が強いけど、飛形神宮のは違う。

 

・高御産巣日大神

・天津日高日子穂穂手見命

・豊玉毘売命

 

となっている。

けれど、高皇産霊大神については、「本来、天地開闢の主である天之御中主神をお祀りしていますが、声に発し、その名を呼ぶことさえも畏れ多いために表に出していないのです」とのこと。

 

そして、

 

玉垂

=魂・命+垂れる

=後継者がうまれる

 

住吉宮は住吉三神、春日宮には天児屋根命。

 

久麻大神は山の神種族の祖神、って。

山の神種族って何?

この山自体とか、山を守って来た人々のご先祖とか、そんな感じかなぁ。

もしくは、この山の熊が神格化された存在とか。

熊いるか知らないけど、例え今いなくても昔いたかもしれないしね🐻

 

「ヤメツヒメノミコト」が表では「八女津姫命」、裏では「八女津媛命」と書かれている不思議。

 

これは、「姫」=未婚、「媛」=既婚で、清らかさを重んじる日本古来の精神的視点から、既婚であることを隠して未婚の方を表に出したと考えられる、ということ。

 

既婚であることを隠して…というとひっかかってしまうのだけれども。

フレッシュな方が表、酸いも甘いも嚙み締めた方に裏、って感じに思っておこう。

 

…と、色々書いたけど

今回重要なのは、筑紫の君磐井とその祖神一系が祀られていますよ!って事‼️

 

 

 

 

筑紫の君 磐井とは

約1500年前の継体天皇側と対立した古代の王君。

 

一般的に、朝廷に逆らった逆賊扱いをされている人物なのだけど、磐井の墓とされる岩戸山古墳は当時の大王墓に匹敵する大きさだった事等々から、ヤマトを中心とする王朝とは別の王朝のリーダーだったんだろうと考えられていたりもする。

 

私もその説採用。

魏志倭人伝が書かれた時代なんかも、中国からの使者は九州の王朝を訪れていて、その王朝に奈良県辺りは入ってないと思うんだ。

 

大国主の国譲りは、実際はいつ頃の話なんだろうか。

神武東征は?

ヤマトより先に、もしくは並列で、出雲や筑紫に王朝はあっただろうって思われる。

もっと沢山あったかも。きっとあっただろうね。

今の国境を超えて存在していたかも知れない。

神功皇后は、卑弥呼はどこの王朝所属だったんだろう。

 

そんな事を考える。

 

ところで、飛形山の名前の由来は、観音像が飛んで来たエピソードにあるそうな。

 

ここは、飛形神宮や飛形山山頂から近くにある飛形観音堂。

 

ここが観音像が飛んで来た場所なのかというと、分からない。

 

当時の寺は、戦国時代に焼失してしまったそうな。