蝉の話(セカンド) | 春待ちの桜の夢の尾となりて

春待ちの桜の夢の尾となりて

いつか来るはずの春を夢見て、明日を信じて。。。進んでいこう。
大丈夫。。。明けない夜はないのだから。
たとえ今は、明日の光すら探せなくても。。。
まずは一歩、踏み出そう。みんな一緒だ。そして、みんな。。。勇者だ。

蝉の話。。。
させてください
私はもう、めっちゃおじぃちゃん子でした
世界で一番好きなのは、おじぃちゃん
だから、たくさんたくさん
おじぃちゃんには色んなことを教えてもらいました

蝉が。。。
7年も地下で幼虫として暮らし
やっと表に出てきて成虫になってからは
7日間しか生きられないことを知ったとき
私は蝉がかわいそうだと泣きました
やっと大人になれて。。。
さぁ、これからというときに
7日間?
私が悲しく泣いていると
おじぃちゃんは教えてくれました

蝉は何年も何年も
地中の中で暮らしてきたから
空を飛ぶのは上手くない
だから神様は蝉のために練習期間を設けた
天国は空の高い高いところにあるから
そこまでたどり着くために
7日間、大きな声で鳴きながら
空を飛ぶ練習をしているんだよ
天国で幸せに暮らすために。。。

そっかぁと思いました
だったら、可哀そうじゃないよね
天国へ行けるんだもんね

幼い私は素直にそう思いました。。。

ふと。。。ふと。。。
こうも思いました
おじぃちゃんは人間が死んだら
空に昇って星になるんだよと教えてくれたけど
私たちには羽がありません。。。
人間は、死んだらどうなっちゃうの?
一度、尋ねたことがあります
おじぃちゃんは言いました

空に昇って星になるんだ。。。
心は軽々と空に昇るからね
大丈夫なんだよ

だったら。。。。
だったら。。。。

私は今もおじぃちゃんの星を探しています
きっといつも私を見ていてくれているはずだから
そう約束したから

夕方。。。
一番先に輝くあの金星が
おじぃちゃんだと勝手に思っています
心配して。。。一番に光ってくれる
それが証拠です

私も星になる
やがて、そう遠くない将来星になる

もう、生まれ変わらなくたってかまわないから

私が星になったら・・・
娘と孫たちの行く末を見守りたい
ずっとずっとみつめていたい

 

見届けるよ!!!

たとえなにもしてあげられなかっとしても
見つめてあげて、見届けたいと
今は思っています

秋になりました

蝉はもう、天国へ着いた頃でしょうか。。。

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