自転車を押して戻り、正面に立って上を見上げるとちゃんと新しい石像と古い石仏が見えた。さっきは行く先に目標物があったんで真っ直ぐ進んでしまい見逃してしまったようだ。
今までは古い石仏に台座はなく地べたに安置されていたが、ここではちゃんと台に据えられていた。
見逃したことをお詫びしながら「南無大師遍照金剛」と三回唱える。
上からさっきの立札と石柱が立っていた古墳を望んでみる。さて最後の一つは何処にあるのだろうか?もう一度あの見晴らしの良い古墳に戻って見当をつけることにする。
戻りながらその古墳の上に「石仏」があったか?と気になり確認のため上がってみたがない!ひょっとしたら後ろ側にあるかも知れないと思い回り込んだがなかった。
それよりも、最後の古墳を探す方が先なので、辺りを見渡すがこんもり盛り上がった丘の様なものは見当たらない。
ここが文殊院に一番近い古墳だから、最後の古墳は文殊院に行く途中にあるのかも知れないと思いながら写真を撮っていると、さっき自転車で横を通り過ぎたお年寄りがまた帰って来たので聞いてみた。
すると八ッ塚群集古墳はこの一帯だけだというので、「幼稚園の前の田んぼの中に五ヶ所とここの二ヶ所しか見当たらない」とワタシが言うと、「あの家の塀際にある」という。「それは向こうの五ヶ所で見て来た」と主張したら、「いや塀の横にある」と言い張るので半信半疑の心持ちではあるが、「行ってみます」と礼を言って別れた、汗。
また、最初見逃した古墳の前に戻る。一番初めに見逃した理由はこのタヌキを横目で見ながら真っ直ぐ進んだから反対側にあった「古墳」を見逃していたのだ。(遍路の時も考え事していたりよそ見をしていると遍路シールを見逃すことがあったことを思い出した)