4-13 五人のソロモン旅 6 | 夢、成る瞬間

夢、成る瞬間

ダグラス・コマエ物語

「ドルフィン・センターで使ってくれないか」

 とアダチに尋ねられたのは、ぼくとモニカがちょうど日本に帰っている間だった。

「まあ……そうだな……」

 ぼくが口ごもったのは、まだドルフィン・センターがその段階に到達していなかったからだ。

 以前に比べるとかなりの前進は見られたが、まだまだ人を雇えるような規模ではなかった。

「じゃあ、とりあえず今度一緒にソロモンへ行ってみる?」

 と提案したのはまさに次の日程を決めようとしていたときだった。すでにエミリとアミは行くことになっていたし、ぼくらの滞在中にタカとケンが来る予定だった。

「う~ん、行っちゃおうかな~」

 アダチは言い、それからしばらくするとパチンコ屋の仕事を辞めた。

 こうして五人のソロモン旅が決まった。

■ 外部リンク「Qantas Landing(YouTube)」

左からエミリ、アミ、モニカ(豪州ブリスベン空港 2000年)

 

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