――おがさわら丸。
東京と小笠原を結ぶ旅客船である。
どこかの国の――まるで難民船のような――ラモス号とは違う。おがさわら丸は明るく清潔で、異臭が漂ってくることもない。ちゃんと冷房も効いていて、とても快適だった。
目指す父島は東京の竹芝桟橋から南へ約千キロ。沖縄やマイアミとほぼ同緯度に並ふ、亜熱帯気候の島々である。
東洋のガラパゴスとも呼ばれ、多くの固有種が生息している。
滞在中、自然が豊かに残されている父島を探検する機会があった。あちこちに素敵なビーチがあった。
大海原を見渡す展望台が数か所、世界に二つしかない沈水カルスト地形、沈船など、なかなか飽きさせてくれなかった。
(またいつか訪れたいな――)
と思えるほどに小笠原は素晴らしい場所だった。
■ 外部リンク「おがさわら丸(YouTube)」(こんな感じ)
■ フォト 「小笠原観光」