1. 筋肉の分解とコルチゾール

アルコールを摂取すると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。このコルチゾールは筋肉の分解に作用し、筋力や筋肉量の低下につながります。筋トレ後にお酒を飲むことで、効果を半減させる可能性があります。

2. 脱水症状とアルコール

アルコールの代謝には水分が必要であり、利尿作用があるため、筋トレ後の飲酒でも脱水症状を引き起こす可能性があります。特にビールは利尿作用が強く、水分が体内から失われることがあります。体内の栄養は血液によって運ばれますが、脱水症状により血流が悪くなると筋肉に栄養が行き渡りにくくなります。

3. テストステロンと筋力

アルコールの摂取でテストステロンの分泌量が減少し、筋力の増加が抑制される可能性があります。テストステロンは筋肉の増量を促す働きを持っています。飲酒後に体内でアルコールを分解する際は、タンパク質が使われますが、これは筋肉の修復に欠かせるものです。アルコールの分解で使われると、筋肉にうまく作用しないことに注意しましょう。

4. 睡眠の質とアセトアルデヒド

アルコールの分解物であるアセトアルデヒドは睡眠サイクルを乱すと言われています。お酒を飲んで寝ると、前半は寝付くまでの時間短縮や深い睡眠である徐波睡眠の増加が見られますが、後半には浅い眠りが続き、中途覚醒も起きることがあります。睡眠不足は筋肉の回復に悪影響を及ぼすため、筋トレ後の過度な飲酒は控えましょう。

飲酒の工夫ポイント

  • 蒸留酒を選ぶ: 糖質の少ない蒸留酒を選びましょう。ウイスキーやジン、焼酎などが該当します。
  • 飲酒量を控える: 適度な量に留めましょう。
  • 水を積極的に摂る: 脱水を防ぐため、飲酒時に水を多く摂りましょう。

お酒を楽しむ際には、体への影響を理解し、適切に摂取することが大切です。