雪が降ると、窓辺に佇んでじーっと雪を見続けていたバブの姿を想い出します。
降り始めはその一粒一粒に反応して、前足で抑え込もうとしますが、
そのうち追いつかなくなり諦めます。
それでも空から舞い降りてくる真っ白な雪を不思議そうにいつまでもいつまでも眺めていました。
一体どんなことを思っていたんだろう
バブはいつも明確な自己主張をもって真っ直ぐにこちらを見つめる子でした。
もちろん見つめながらよく喋る
「お腹空いた」「遊ぼー」「まだ眠くない」「ねえ、起きて」
「遊ぼー」「遊ぼー」「遊ぼー」
まあ、とにかく「遊ぼー」が一番多かったかな
そして最近は先住猫のジェリーの事もよく思い出します。
ジェリーは優しくて大らかで我慢強い、とても男らしい猫でした。
私、ジェリーに可哀想な思いいっぱいさせちゃったという罪悪感に似た気持ちがいつもあります。
私の事怒って嫌いになっても不思議はないのに、帰るといつも側に来て甘えてくれました
本当にいい子過ぎて、悲しくなってくる
でも生きている間に、精いっぱい「愛してるよ」「大好きだよ」って伝えたからジェリーはきっとわかってくれたかな
一人音楽劇「虹の橋を渡ったバブ」には、雪に夢中になるバブの姿も、先住猫ジェリーの苦悩も登場します。
一年ぶりの上演にまたジェリーとバブが私の近くにやって来るような気がします
二匹が側にいてくれたら心があったかいな
真っ白な雪に昔を思い出して、ちょっぴりセンチメンタルになる私でした。