●量子力学の多世界解釈 @和田純夫 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

量子力学は宇宙の真理に迫る

本当に素晴らしい学問だと思うので

何でも理解したいのだが、、、

さすがに同時に多世界が存在する。

とか言われても、まぁ分からんよね。


でも読んでみたら少しわかったかなぁ。。?

どうも「電子は粒か?波か?問題」が

大きく関わっているようだ。




まず、全ての物質は原子でできている。

(ファインマン)

原子にはかならず電子が飛んでいて、

いちばん少ない水素原子には1個。

ヘリウムは2個、順にリチウム、ベリリウム

ホウ酸、炭素、窒素、酸素、フッ素と続き

自然界で1番多いのはウランの92個だ。


現実的には

かの有名な二重スリット実験で

電子は粒として観測されているし

前に読んだ本で「電子の意志」について

学んだことから、

私としては断然、粒派である。(あんこも··)


しかし、多世界解釈には

電子を波として捉える考え方が必要らしく

コレを受け入れるのには苦労したぜ。



何故電子を波動と捉えるのか?

歴史的には光の研究から始まっていて

1905年アインシュタインの光量子仮説から

「量子」の言葉も生まれ

現代物理学が確立すると、

当時は波だと思われていた光が

粒(光子=フォトン)の集団だと解ったんだ。


それなら粒だと思っていた電子を

波で表そう(ド・ブロイの物質波仮説)

てことになり、(なぜ逆に?)

シュレディンガーが水素原子内の

電子エネルギー(1個だけ)を波動関数に

当てはめたら数学的に計算できた(1926)

とかで、やっぱり電子は波だ、って

世界の学者は言ってるわけさ。


本から引用するよ。

「電子は粒子であるという従来の先入観を

捨てて、その実体はわからないがともかく

シュレディンガー方程式を満たす何からの

波であると仮定する」

そうすると量子飛躍等のミステリーが

「説明できてしまう」ってんだから、

相当無理ヤリな感じだわね。




そこからですよ。

「波なのになぜ粒で観測されるのか?」

っていう逆算的な解釈問題が展開する。


①人間が観測すると波が収縮するのだ!

というのが主流の「コペンハーゲン解釈」

で、提唱者ボーアの本拠地が

コペンハーゲンなので、そう呼ばれる。




これに対して②「多世界解釈」は

観測者と観測された電子の粒をセットと

して考える。すると、波だから同時に

別の観測者と電子も存在するのだ!  

とかいうことになる。、、なるのか?

なるらしい。




つまりコペンハーゲン解釈にしても
多世界解釈にしても、どーしても「観測者」
って存在が入ってくる。
人間本位で気に入らん。
ここはアインシュタインの
「私が見ていなくても月はそこにある」
に激しく同意したくなるではないか。

しかも実際、電子の「波」って物理的に

どのように原子の回りに存在してるのか?

という当然の疑問には誰1人答えていない。

答えられないんだ。

全ては理論上の「解釈」でしかない。



ここで私は怒り狂って

一旦、本を投げ出したのだが、、


気を取り直して「量子もつれ」とか

「量子テレポーテーション」とか調べると

今や電子が粒子か波動か?と決めつける

より、両方を現実として見る事の方が

大事だ、、という事も分かってきた。


現実に「多世界」は存在しないと思うけど

その「解釈方法」は実際に応用されつつ

あるようで、あぁ、、、

まだまだ脳ミソ足りないなぁ。

もっと本読まなきゃ。

荒唐無稽なマンガもSFも、

もっともっと見よう。



日本的発想による日本の学者の「対話原理」




リチャード·ファインマン。

「量子力学を使う人はいくらでもいるが

それを理解している人は誰もいない。」