●はじめてのホツマツタヱ⑥ | ★50歳からの勉強道~読書録★

★50歳からの勉強道~読書録★

本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

▼男女の道を自然界に学ぶ

日嗣の皇子を授かる為の試行錯誤は続き
ヒヨルコ早産の経緯をトヨケ大神が預かる
国政議会アメ(天)で占い分析します。


結果は、儀式で歌った五四(ヰヨ)の歌は
五四調の九音で綴られ十音目が無いから
事(九十)を結ばぬ不吉のリズムである。
また、女神から声を掛けたのが良くない。
婚姻の男女関係をニハナブリ(鶺鴒)の
仕草から学んで下さい。と出ます。


宮庭に二羽の鶺鴒(セキレイ)が来ると
オスが誘い、メスが察知し交わっています。
両神は、動物界普遍の法則である男女の道
すなわち「トツギノリ(婚ぎ法)」を
天から鳥を介して伝授されたのです。

セキレイ 鶺鴒   
トツギオシエドリ(嫁教鳥)とも。



▼天地自然の法則を
   人間生活の根本に据える

婚ぎ法に則って儀式をやり直します。 

男神が左から、女神は右から回り
出会うと男神が歌います。
「アナニヱヤ ウマシオトメニ アイヌ」
(あ!いいぞ!素晴らしい乙女に会えた!)
女神が応えて
「ワナニヤシ ウマシヲトコ二 アヒキ」
(わ!なんと素敵!素晴らしい男性に会えたわ!)


この世のあらゆる事象には
表裏、前後、左右など対立する二極があり
人が生きていく上で、これらを
陰と陽に分別する必要があります。

天地自然の法則からすると 
男は天であり陽、先であり左です。 
女は地であり陰、後であり右です。


だから儀式でも男神が先に「ア」で始まる
歌を詠い、女神が後から「ワ」で始まる
歌を詠いました。

この掛け合いの歌は「天(ア)のアワ歌」
と呼ばれ、天地自然の法則を学ぶ上で
最も重要な歌になりました。


これと共に「地(ワ)のアワ歌」という
「アカハナマ   イキヒニミウタ・・」で
始まる48音を人間生活の柱とし
国家秩序も男女関係も、全てが天地自然の
法則に支配されていることを学んだ両神は
いよいよ新しい国造りに励んでゆくのです。



▼教育原理はアワ歌


縄文後期の子供教育はアワ歌を教え
常に歌わせることから始まります。

「ア」で始まり「ワ」で終わる
48音の「地(ワ)のアワ歌」を
カダガキ打ちという奏法で弾く琴に合わせて
歌うと、身体各部の働きは増し
頭脳発達、神経系の応答も良くなります。


日本語は単音語で一音一音が意味を持つと
共に、一音一音に神が宿ります。
アワ歌を歌うことは言語教育であり
また天地自然の神を敬う教育の始まりです。

人々はアワ歌を歌うことで健康増進、
病気を寄せ付けず長寿を得られます。
この教育原理に通じているカナサキも
長寿を保ちスミヱノヲキナ(住吉の翁)と
称えられました。


   アカハナマ   イキヒニミウタ
   フヌムエケ   ヘネメオコホノ
    モトロソヨ   ヲテレセヱツル
    スユンチリ   シヰタラサヤワ