●はじめてのホツマツタヱ④ | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

イザナギ、イザナミの登場には
古事記でも重要な「タカミムスビ」と
「豊受大神」が深く関わっている。
物語は初代天神クニトコタチに遡る。


▼初代タカミムスビ

初代天神クニトコタチが東北地方で
果樹栽培の事業に取り組んでおられた時
「ヒ」の皇子ハゴクニ(葉木国野尊)が
生まれました。
この神は「タ」「カ」「ミ」の皇子を率い
東北地方の開拓と経営に功績を上げます。


またタカマ(高天原宮、朝廷)に
クニトコタチを祀る祭祀を創始したり
タチハナ(橘)を「常世の木」と崇め
クニトコタチのシンボルとして
栽培したのもこの神でした。


クニトコタチは日高見(東北)を手始めに
拠点を移しながら南西に開拓を
広げていきますが、
列島を八つのブロックに分け、八人の皇子に
分治させたので、後に日本の国は
「オオヤシマ(大八洲)」と呼ばれます。


ハゴクニの神はその中でヒタカミの統治を
任され、社会基盤をさらに安定させて
人々からタカミムスビ(高皇産霊尊)と
称えられ「東(ト)のトコタチ」と
言われるほどに優れていたのです。

この為、「タカミムスビ」の名は
重職名称として代々世襲され、
天神の後見役を担うようになりました。



▼イザナギとは

この初代タカミムスビの御子の一人
アメカガミ(天鏡尊)はツクシ(筑紫九州)
に派遣され開拓と統治を行います。
ツクシは縄文中期に鬼界カルデラの海底噴火
による降灰があり、特に南部はアカホヤと
いう不毛の土地が広がりますが
不屈の精神で事業を推し進め、
住民の生活安定に成果を上げます。


アメカガミには嫡子が無かったので
第四代天神のウビチニは、自らの皇子を
婿養子としてアメカガミの後を継がせます。
これがアメヨロヅ(天万尊)で
ソアサ(四国)に渡って同じく火山灰地の
開拓に大いに尽力します。


アメヨロヅの御子アワナギ(沫蕩尊)は
ネ州(日本海側)に派遣され、
ネ州を整えシラヤマト(白山の麓)から
チタル(出雲地方)まで治めるように
なりますが、このアワナギから生まれた
御子が「ヰミナ(斎名)」タカヒト
「幼名」カミロギ、後のイザナギです。



▼第五代タカミムスビ
     タマキネ(豊受大神)

第六代天神オモタルに嫡子が無く、
今しも天神の血統が絶えようとした非常時に
第四代天神ウビチニの曾孫にあたる
タカヒト(イザナギ)を外戚から
起用したのが、後見役である
第五代タカミムスビの「斎名」タマキネ
「称え名」トヨウケ=トヨケ大神/豊受大神
でした。


イザナギは豊受大神の娘イサコ(イザナミ)
と結婚し、国家再建の重責を担うのです。



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越の国から来た継体天皇、
タカミムスビを自称した藤原不比等を
思い出しますなぁ。実に面白い。