●星に想いを @フレッド・スケビシ/監督 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

こういうのハートフルコメディって
言うんだなぁ。。心温まる~
 楽しくて2回観ちゃったけど
きっとまた、観たくなるので保存だな。

1994年  アメリカ



映画の背景に流れるのは天体、物理、科学。
キーマンはなんとアインシュタインで、
友達として描かれる実在の天才科学者と共に
宇宙の法則と戯れる。味わい深い。


不完全性定理のカート・ゴーデルや
アインシュタインと共にワームホール発見の
共同研究をしたボリス・ポドルスキー、
ネイサン・リープクネヒト=(ローゼン)


もちろん実話じゃないので
同時期に生きてない人もいるんだけど
なんとも夢のある創作である。
映画とは、こういう意味のあるウソ話を
作る為にあるのだ!   と思う。



アインシュタインさんは町の人気者!





この爺さんたちがクセ者で
「二十世紀が生んだ三大頭脳」は
やることなすこと童心のカタマリ。子供か!
「頭脳とハートのバランス」は
この映画のテーマでもある。

脱力感だらけ、しかし含蓄あふれる
爺さんたちの言葉の中、私のお気に入りは
「セクシーな2つの原子に乾杯!」



IQの高い人達ばかり出てくるからか、
原題は「I.Q.」なんだけど
邦題はなぜか「星に想いを」

しかし、日本人的には
この純真無垢で素直なタイトル、
なかなかしっくりくるのである。


モチーフとなる音楽は
「きらきら星変奏曲」可愛いのだ。

オープニングは綺麗な桜をバックに
きらきら星をアインシュタインさんが
バイオリンで演奏している。
自然と科学の美しいハーモニー。


綺麗な花、満天の星空、ほうき星。
宇宙の神秘と科学の法則は
若い二人の恋をデザインしたのか。
偶然か、計算か、はたまたイタズラか。。



不確率の定理、ゼノンのパラドックス、
双子のパラドックス、バタフライ効果、、
いろんな物理法則が楽しく語られる中、
私的キーワードは「ドカーン!」
そして「ワーフー!」

なんだそれ?     Don't think,  feel!



つまり理屈抜き。
長身、ティム・ロビンスのツナギ姿が
カッコいい!    ドカーン!



というわけで、映像、音楽、ストーリー
全てがシンプルな美しさに満ちた映画で
あった。神の数式のように。


何より数学者メグ・ライアンの
キュートなこと!!
これこそE=MCの2乗だね!   ワーフー!