文藝春秋に発表され、話題となった。
内容は、昭和21年3月~4月の4日間計5回、
5人の側近を前に、戦争時の様々な事柄を
振り返り、語ったもの。
この貴重な資料は、長~く埋もれていて、
戦後45年、5人の側近の一人で、通訳の
御用係・寺崎英成氏の遺品から発見された。
元外交官の寺崎氏は国際結婚だったため、
ご家族は日本語を読めず、貴重な記録だと
わからなかったのだ。
読んでみると、これがなかなか面白い!
天皇陛下はとーっても率直に、戦争に至る
経緯や、各内閣について語っていて、
なんでもよくご存知だったんだな~(^^)
特に日独伊単独不講和協定の為に、
早期講和の機会を失ったのが、よほど
無念だったようで。。。
「これは大島(駐独大使)の責任が大きい」
「早く独乙が敗れてくれればいいと思った」
なんとまあ、正直。(*^^*)
昭和13年 陸軍始観兵式
さらに人物評は、かなりの毒舌!
天皇のお言葉なので、謹んで読もう、、と
思いつつ、クスクス笑っちゃう。('ε'*)
「板垣(征四郎・陸軍大臣)は、完全に軍の
ロボットで終わった」
「三国同盟について秩父宮と喧嘩をした」
「小磯内閣は予想通り良くなかった」
「豊田(副武)は賛成できぬ人物。かかる人物が
いるから陸海軍不一致になるのである」
「東條にも多少のファンがいる」
ぷぷぷ。
昭和10年 東京駅で満州国皇帝溥儀を待つ。
あまりの笑顔に、当時新聞掲載差し止め。
中でも一番可哀相な松岡洋右はボッコボコ
「松岡のやることは不可解が多い」
「ヒットラーに買収でもされたのでは」
「彼は他人の立てた計画には必ず反対する」
「彼の言を用いなかったのは手柄であった」
あまりの手厳しさに、巻末で解説座談会
する半藤さんたち、有識者は苦笑(^_^;)
天皇の思い違いもあるし、木戸内大臣の
影響が大きいよね~、と気の毒がる。
天皇語録としては「木戸幸一日記」という
第一級の資料があるが、独白録には天皇の
記憶違いや、事実と違う認識も。なので、
天皇が内輪話をされた、これは面白い!
という位の気持ちで、楽しく読んでほしい。
「東條にも多少のファンがいる」
ぷぷぷ。
昭和10年 東京駅で満州国皇帝溥儀を待つ。
あまりの笑顔に、当時新聞掲載差し止め。
中でも一番可哀相な松岡洋右はボッコボコ
「松岡のやることは不可解が多い」
「ヒットラーに買収でもされたのでは」
「彼は他人の立てた計画には必ず反対する」
「彼の言を用いなかったのは手柄であった」
あまりの手厳しさに、巻末で解説座談会
する半藤さんたち、有識者は苦笑(^_^;)
天皇の思い違いもあるし、木戸内大臣の
影響が大きいよね~、と気の毒がる。
天皇語録としては「木戸幸一日記」という
第一級の資料があるが、独白録には天皇の
記憶違いや、事実と違う認識も。なので、
天皇が内輪話をされた、これは面白い!
という位の気持ちで、楽しく読んでほしい。