キタコレ知ってる~~\(^^)/
でもね、この有名な文学作品が
がっつり幕末のお話で、なおかつ
文庫本4冊からなる大長編であることは、
ちっとも知らなかったのだ。
そしてもちろん、主人公・青山半蔵は
島崎藤村の父その人であり、藤村自身も
子供として登場する私小説である。
・・・なんてことも、ちーっとも知らなかったんである。てへへへへー。 f(^_^)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/66/c2/j/o0720096013428887038.jpg?caw=800)
この物語、嘉永6年の黒船来航から
明治19年迄の激動~瓦解~混沌の時期を
木曽路の馬籠宿から見つめている。
いろいろ読んだ歴史本と違うのは、
志士ではなく、全くの町民であること。
京都でも江戸でもなく、木曽の山の中で
あること。
そして立派な文学なのであーる (^-^)
何かが変わる事を期待し、変わったことに
驚き、失望し、翻弄されつつ
身を委ねるしかなかった
一般庶民の幕末維新が、そこにある。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/77/22/g/o0665024013428887043.gif?caw=800)
馬籠宿は中山道43番目、木曽路11宿の
一番西にあり、尾張藩に属す。
青山半蔵の家は馬籠宿の本陣・問屋・庄屋を
兼ねる。偉い御方のご通行に宿を提供し、
食事などのお世話をするのだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/16/40/j/o0600039613428887044.jpg?caw=800)
下田や長崎に異国船が現れてのちは、
外国奉行の水野忠徳が、川路聖謨が、
岩瀬忠震が、尾張藩主慶勝が、東へ西へ
あわただしく往き来する。
皇女和宮の大行列は3日に渡って東へ下り
参勤交代廃止で大名一家は西へ西へ、、
天狗党は西へ落ち、相楽総三の赤報隊は
東で果てる。そして岩倉ジュニア率いる
官軍東山道本隊の錦の御旗も迎えたんだ。
深い山の中にあって、街道は日本の動脈。
列島の血潮が逆流し、沸騰してゆく熱を
人々は肌で感じとったに違いない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/ae/9c/j/o0550035813428887048.jpg?caw=800)
島崎藤村は明治5年に、この馬籠宿本陣で
生まれ、平田国学の徒である父の薫陶を
受けるも、明治14年9才で家を離れ、
兄と共に東京で学ぶ。
生まれ故郷の本陣跡は現在、
藤村記念館になっているそうだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/53/b0/j/o0346024013428887057.jpg?caw=800)
幕末の動乱期に、宿場の代表者ながら
平田国学に傾倒し、波乱の生涯を送った父
衝撃の最期は、その後の藤村にもかなり
大きな影響を与えたんだろうなあ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/44/e6/j/o0714047513428887061.jpg?caw=800)
馬籠諏訪神社に青山半蔵(父島崎正樹)の
碑がある。
幕末・明治の時代背景を知ることで、
そろそろ・・・明治の文豪たちとお近づきに
なりたいものである。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150919/07/yume-nomata-yume/4c/58/j/o0186027213428887064.jpg?caw=800)
島崎藤村