前回の記事で、IT、AI(人工知能)、ロボットなどが進化すればするほど、貧富の差が拡大していっている状況にあると書いた。
今回はそのことについて考察したい。
3年位前に、トマ・ピケティというフランスの経済学者の書いた本「21世紀の資本」が話題になった。
内容をザックリいうと、労働によって得られる賃金の成長率より財産の成長率が高いというものである。
これはお金の運用の実態を分析したものであるが、金が集まる仕組みを説明したものではない。
ここでは、比喩として富のエネルギーの速度を人の移動速度として、昔と今の移動距離の違いについて述べる。
産業革命以前の人の移動の手段としては、徒歩、籠、馬車、船などであった。
徒歩と馬車の移動距離はそれほど大きなものではない。
現在の移動手段としては、徒歩、自転車、オートバイ、車、電車、飛行機、ロケット、船などである。
徒歩と飛行機ではその移動距離は馬の比とは比べ物にならないくらい大きい。
飛行機などの高速の乗り物がIT、AI、ロボットなどと捉えるとイメージしやすい。
重要なことは乗り物を利用する側ではなく提供する側でないと富の恩恵は受けられないということである。
一般市民は利用者側でしかないので、便利にはなったが富が増えるわけではない。
乗り物のスピードが増せば増すほど、富の差は広がっていくばかりである。
フランス革命などは権力と富の分配の不公平差が極限に達して起きている。
21世紀の世界に再び権力と富の再配分を求めて革命が起きるか。
昔みたいに暴力による革命ではなく、気付かないうちに世の中が変わっていたということはあり得ると思っている。