丸12年(オーストラリアの江戸さんは死にました) | Aussie Physio (オーストラリアの理学療法)

Aussie Physio (オーストラリアの理学療法)

日本で理学療法士として働いた後

オーストラリアでPhysiotherapist (理学療法士)になるために渡豪

そんな日々の中での気づき

ご無沙汰しております

 

最後の記事から3年弱経ってるんだなぁと思うと

 

時の流れは早いなぁと、なんとも言えない気持ちになります

 

前から何回かやってた丸◯年シリーズ

 

2月7日はいつも自分が日本を離れた日を思い出します

 

2009年に日本を出たので、2021年で丸12年が経ちました

 

ここ数年は、ブログの更新も全くせず、フィジオの講演や執筆などの仕事も控え

 

本当に色んな事を考え、感じてきました

 

どこから書いていいのか、何から伝えていいのかわからないけど

 

とりあえず自分のこれまでの心境を今まで読んでくれていた人に伝えたくて

 

久しぶりにこのブログに帰ってきました

 

長くなりそうなので、興味がある人は暇なときにでもお付き合いください

 

 

 

 

きっと前にも書いたことがあるかもしれないけど、僕がオーストラリアにきたのはこちらで再び理学療法士になるため。

 

24歳の自分はまともに英語もできずに、大きな夢と希望だけ持ってオーストラリアはパースの地を踏みました

 

語学学校に通ってる時も、一番下のレベルからのスタート

 

IELTSという英語のテストを7回受けても点数が足りずに、2年経っても大学入学できず

 

まぁ、自分の才能のなさは気づいてたけど、ここまでかと本当に落胆する事も多々ありました

 

でも、昔からコツコツ何かを続けることはできたし

 

努力でなんとかカバーするみたいなことは苦手じゃなかったから

 

それだけを頼りに大学進学、オーストラリア理学療法士の資格取得、専門修士の獲得

 

そして日本で講演や執筆をさせてもらえるという、大変貴重な機会も沢山頂けました

 

 

最初の方は、そういった機会を頂く度に

 

自分みたいな何もない人間に声をかけてもらえるのだから

 

一生懸命やらないと、そう思い頑張っていました

 

ただ、そういった仕事を繰り返していくうちに

 

なんだか少しずつ自分の中で違和感が出てきました

 

特にSNSにそういった報告をする度に

 

自分の人生ってこういうところで賞賛を貰うために頑張ってるのかな

 

他にもすごい仲間が沢山いて、その人たちの投稿を見て

 

自分も負けないようにと思いながら色々な仕事をこなしていく

 

そしてそれをSNSにアップすることで、もっと”いいね”を貰う

 

途中で、そういったことに疲れてきて、それをやるために自分を鼓舞する日々に違和感を感じ

 

そういう自分じゃないと周りの人から認めてもらえない

 

価値がない人間だと思うような事も多々ありました

 

これは、そういった活動自体を否定してるわけはなくて

 

自分が学んだことを認めてもらい、それを共有することで人に感謝されることが

 

こんなにも自分に充足感与えてくれるのかといったことを感じることは沢山ありました

 

ただ、正直、前ほどの情熱も自分の中に感じなくなっている事も事実です

 

きっと、僕のことを ”オーストラリアで理学療法士をしている江戸さん”

 

そんな風に認識してくれている人が多いのかなと思いますし

 

そうなれるように10年以上の時間をオーストラリアで過ごしてきたのも事実です

 

そんな自分からちょっと距離を置くということは

 

今までの自分の時間や、自分のアイデンティティ自体を否定しているように思えて。。。

 

そんなことを考えていると、気分が落ち込むことはここ数年沢山ありました

 

今まで当たり前のように連絡を取っていた人とも距離を取ってしまいました

 

誰かに求められている自分でいられないのであれば

 

自分という人間の価値はない

 

そう思うと塞ぎ込んでしまい、自分という人間を押し殺し

 

SNSでの投稿を控え、この世から存在を消すかのように、自分と向き合ってきました

 

 

。。。。。。。

 

 

やばい、めっちゃ暗い(笑) 別に死にたいとか思ってませんからね(笑)!!

 

 

でも、やっぱり自分の心に何か蓋をして生きていくのは

 

自分の人生を生きていないのと同じなんじゃないかなって思ってます

 

誰かのために自分を犠牲にして生きれる人は素晴らしい

 

自分も誰かのためになりたいし

 

そう思って今までオーストラリアのフィジオとしていろんな活動をしてきました

 

でも、自分ってやっぱりそんなに人間が出来てるわけじゃない

 

誰かのために頑張るってのは素晴らしいし、誰かの期待に答えるってのも物凄く大変なこと

 

依頼されたことをやる事も大事だし、それをどんどんこなしていける人は本当に尊敬する

 

だけど、自分の心が死んでしまっては、誰一人として本当の意味では救えない

 

なんかそんなモヤモヤがずっと自分の中にあって、それを消化できなくて

 

こんなしょうもない自分のブログに書いてるっていう次第です

 

 

 

何が言いたいかっていうと、僕は別にフィジオをやめるわけではありません

 

だってお金が必要で、ご飯を食べていくためには仕事をしないといけないから

 

ただ、以前みたいな様々なPTに関する仕事の依頼を今は受けようとも思っていません

 

自分がやりたいことをやって生きるみたいな本は沢山あるし

 

そういったメッセージを沢山目にします

 

じゃあ僕は今すぐやりたいことが何かあるかって聞かれたら

 

それもパッと出てくるわけではありません

 

起業して、自分の会社を持って、みんなと一緒に社会を変えていきたい

 

そういう風に明確にイメージできる人たちは本当にすごいし、尊敬してます

 

だって自分にはそういう風な明確なビジョンも目的もないから

 

ただ人と違うことがしてみたい、そんな思いでオーストラリアに出てきて

 

その道を歩んでる途中で沢山の素敵な人達に出会い、信頼してもらい、お仕事の依頼を頂き

 

色々な期待から、その期待に答えなければと思いながら

 

みんなが思う ”オーストラリアの江戸さん” という自分を作り上げ

 

その人生を必死に生きてきた数年だったのかなと思います

 

ただ、今後は今までの様なフィジオに関する報告とかブログの記事の更新はなくなると思います

 

そういった意味で。。。

 

 

オーストラリアの江戸さんは死にました

 

 

でも、江戸英明はまだ死んでません(泣笑)

 

むしろ、これから ”本当の意味で” 生きていこうと思っています

 

何か成し遂げたいでっかい夢があるわけでもありません

 

アマゾンみたいなでっかい会社を立ち上げたいわけでもありません

 

ただ、その日の夕日が綺麗だったとか

 

その日食べたアイスクリームがおいしかったとか

 

そんな小さな日々の幸せでもいいから

 

それを嘘偽りのない自分で自分の大切な人達と感じたい

 

そう思って1日1日を生きていく

 

そういう生き方をしていければなと思ってます

 

長くなりましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。

 

これからも、江戸英明というただの人間でよければ、お付き合いをよろしくお願いします!