朝日のあたる家 ~麻吉に泊まる 其の壱~ | YU-MEとChanson(シャンソン)

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酔いどれ歌うたいのネガティブライフ

 

昨年のこと。

 

 

 

長きに渡って幸せだった

娘業が終わった。

 

 

 

年が明けて

すぐのことだった。

 

 

 

父ちゃんが倒れてからは

母ちゃんをサポートしながら

介護に携わって来た

 

 

 

18年という年月。

 

 

 

長いようで

あっという間の日々だった。

 

 

 

大変なことも

いっぱいあったけど

 

 

 

両親と一緒に

泣いたり笑ったりした日々は

私の宝物になった。

 

 

 

それが今

娘業の仕上げの支えになっている。

 

 

 

1年以上経って

やっとブログに書くことが出来たよ。

 

 

 

ありがとう

父ちゃん、母ちゃん。

 

 

 

そして

ここを訪れてくださる

すべての皆さまにも心からの感謝を!

 

 

 

 

 

さて今日の一曲は

浅川マキさんが訳された曲で

”朝日のあたる家”

 

 

 

動画で歌っているのは

ちあきなおみさんバージョン。

ピアニストは今井由美子さんです。

 

 

 

よろしかったらお聞きください♪

 

 

 

 

 

 

 

母ちゃんがいなくなってから

少しゆっくりしようかなと思っていたのに

 

 

 

びっくりするほど忙しくなって

地元にいない日々が続いた。

 

 

 

変な話

泣いている暇もなかった。

 

 

 

それはそれで

ありがたいことだっけど

 

 

 

少しは自分を労ってあげたくて

半年くらい前から計画して

自分へのご褒美として

年末に憧れだった旅館へ泊ることにした。

 

 

 

もうね

20年来の夢だったの

ここへ泊るのは。

 

 
きゃー!
 
 
 
画像や動画でしか
見たことがなかった景色!
 
 
 
 
この時にはすでに
足腰が悪くて歩くのも大変だったけど
 
 
 
それを吹っ飛ばすほどの
大きな喜びだった。
 
 
ここは創業200年。
国の有形文化財に指定されている。
 
 
 
かつてはこの辺りには

日本五大遊廓のひとつ、古市遊廓があった。

 

 

 

麻吉旅館はその中の妓楼で

「花月楼 麻吉」という遊廓だった。
 
 
 
その後、料亭になり
旅館になって今に至るというわけ。
 
 
この建物のすごいところは
その歴史もさることながら
 
 
 
”懸崖造り”と呼ばれる京都の清水寺と同じ造りで
木造6階建ての建築なの。
 
 
 
これが朽ちてしまったら
今の法律では建て替えが出来ないから
とても貴重なのだそう。
 
 
 
だからね
ぜーったい見ておきたかったの。
 
 
すべてを目に焼きつけたくて
寒さを忘れて眺めていたっけ。
 
 
そしてとても不思議だったのが
遊廓だったとは思えない穏やかさ。
 
 
長いこと帰っていない実家に帰ったような
そんな温かみさえあった。
 
 
 
旅館のスタッフさん達が
とっても親切だったからかも知れないけど。
 
 
昔の建物にありがちな
急な階段を上ったり下りたりしながら
何とも色気のある廊下の先に
 
 
この日のお部屋が。
 
 
 
情念みたいなものが
渦巻いているかと思いきや
 
 
 
とんでもない!
 
 
 
めちゃくちゃ居心地がよくて
朝までぐっすり眠った。
 
 
貝殻にお部屋の鍵が。
 
 
 
たまらなかったぁ。
 
 
 
もっと起きていたかったけど
睡魔に負けて眠りに堕ちていった。
 
 
 
心地よくて幸せな夜だった。
 
 
 
つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今日は

旅前のメンテナンスも兼ねて

整体の先生のところへ。

 

 

 

めっちゃ痛いけど

よく効くから気合いを入れて行こう。

 

 

 

私は自分でいうのもなんだけど

本当に真面目な患者だと思う。

 

 

 

先生の言いつけを

しっかり守ってるもの。

 

 

 

今はじっとして

楽譜ばかり書いているけど

 

 

 

次に動き出す時までに

しっかりと身体を仕上げておかなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

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