お久しぶりです。こちらでは全く報告をしていませんでしたが、昨年からフロリダ州の北部、ジャクソンビルで1年間の学生生活をしていました。留学中はなんだか忙しく余裕が無かったのですが、先月無事帰国し落ち着いたので、少しずつアメリカでの留学生活を振り返っていこうかなと思います。ブログは演奏会情報の更新のみで、まともに記事を書くのはなんと2年振りです!3日坊主にも程がありますね。まとまりの無い文章になるかと思いますが、お付き合い頂けますと嬉しいです!
①ジャクソンビルのバス
という事で、第1回目はアメリカのバスについて書こうと思います。
留学中、特に最初のセメスターでは沢山市バスに乗りました。何故かというと留学先の大学の敷地がダウンタウンや近くのショッピングセンターなどからかなり離れた場所に隔離されていて、しかもジャクソンビルには電車が通っておらず、気軽に使える交通手段がバスしか無かったのです。その代わり大学の敷地内は治安の面では安全だったのですが、何処に行くにも車が必要で、現地の学生はほとんど自分の車を持っていました(高校生でも免許と自分の車を持っているのが普通でした!びっくり) 。
なので買い物やコンサートや伴奏で少し離れた所に行く際は、その都度車を持ってる子にお願いして連れて行って貰わないといけなかったのです。気軽に好きな時に色んな場所に行きたい私にとっては正直辛かったです。
実際留学中は週一の買い物が唯一の気晴らしで、それ意外はずっと練習室か自分の部屋に居ました(笑)。何度か車を持っているルームメイトに連れて行って貰ったり、何人かでUBER(タクシーのようなサービス)を使いましたが、海外では皆んなの予定を合わせるという事がかなり大変で…(この問題については今度書きたいなと思ってます)。
そもそも私は誰かに頼るのが非常に苦手で、自分の時間は自分の好きなように使いたいという性分でして(しかも毎日自炊するのと譲り受けた冷蔵庫が小さいのとで、必ず週に1回は買い物に行く必要があった)。何よりも気が楽だし!笑
そういう訳で学校と近くのTown Centerというショッピングセンター間を往復する大学の無料シャトルを使うか(でも午後3時までのランダム運行なのでなかなか使えない)、練習を終えてから本数の少ない市バスを使って買い物に行ってました。
重い荷物を抱えてバス停から寮までを歩いていた日々が懐かしいです。たまに重過ぎて袋が破けたり卵がいつの間にか割れてたり、買った苺が外の暑さであっという間にカビが生えてしまったのも思い出です。笑
前置きが長くなりましたが、アメリカのバスは当然日本とは全く仕組みが違います。まず時刻表。なんとも大雑把です。(これはジャクソンビルが田舎だったせいでもあると思うけど)。
ここに書いてある名前は全部主要なストリートの名前で、バス停はもっと沢山あります。なのでこの時刻表はこのストリートにこの位の時間に着くよ、というものでハッキリ言って全然当てになりませんでした(笑)。私はリアルタイムでバスの位置がわかるアプリをダウンロードして、それであと何分位で着くというのをチェックしていました。でも何故か全くバスが動いておらず1時間後まで無し!という時もありました…。
バス停はどういうものだったかというと、赤くて小さい標識が道の端に立っているだけで、時刻表は付いていません。小さい囲いやベンチがある所もあれば、何も無い"ただの道端"な所がほとんどてす。
乗車方法ですが、バスが来たらまずお金を払います。大人は通常1.5ドルでした。お釣りは勿論出ないし両替も出来ないので、予めぴったりのお金を用意しておく必要があります。(間違えて大きなお札を入れてしまうと機械に吸い込まれて終わります(笑))
バスに乗ったら一応天井の電光掲示板のような物に次のバス停の名前が表示されますが、道端のバス停自体にはどこにも名前が書いていません。降りる時は自分でバスのあちこちにある黄色くて細長いブザーを押して運転手に知らせなければならないので、今自分が何処にいるのかと、自分が降りたい場所が何処にあるのかを把握してないといけません。もし降りたいバス停に乗車待ちの人がいなければ、どんどん通り過ぎて行ってしまいます…ヒヤヒヤ。
田舎のジャクソンビルはとにかく土地が広くて道路が広くて、道路からお店までの距離もかなりあるので、普通に車窓を眺めているだけでは降り場所がイマイチよくわかりませんでした。なので慣れるまではアプリで今自分が何処にいるかを常に追っていました。
でもこれって、運転手に予め「〇〇で降りたいから着いたら教えて」って言っておくのが1番楽って事ですよね。(あ、でも運転手もバス停の名前わかってないかも)。この事一つ取っても、アメリカはやっぱりコミュニケーションを大切にしているんだなと思わされました。
ちなみに逆方向のバスも1つの停留所にまとめられてる場合があるので、乗車する際は必ず〇〇に行きますか?と聞いていました。
無事目的地まで着いたら、降りる時は運転手が良い一日を!等何か一言くれるので、あなたもね!と返事を返します。
しかしバスといえばほとんど低所得者の人達が乗るものらしく、バス内の雰囲気もそのような感じでした。あくまでも私個人の感想ですが。
遠く離れたウォルマに何度かバスで行った時、バスがどんどん黒人さんで埋め尽くされていって満席の上アジア人私1人になった時はさすがに大丈夫かな?と思いました。でもアメリカの人はみんな気さくで明るくて、ジメッとした所が無いのが良いです。
その時私の前には赤ちゃんを連れた黒人の女性が座ったのですが、その赤ちゃんが突然私に拳を付き出してきて、え!?とびっくりしつつ咄嗟に「こ、これは確か…何かで見た事がある、拳と拳を突き合わせる仲間の挨拶だ…!」と謎の閃きが舞い降りて、それから20分程永遠と拳を突き合わせていました(笑)。途中から私の隣に座った黒人のおじさんと私の後ろに座った黒人のおじさんも巻き込んで、順番にエンドレスで拳を突き合わせていたのはなんだか可笑しかったです。
他にもびっくりした事が沢山ありました。というより、1度バスに乗ると何かしら面白い事件が発生していました!
まずバスの運転手、すごーく自由です。運転しながら自分の好きな音楽を大音量でかけたり、飲食をしたり、お客と雑談したり。
ある時突然バス停ではない所でバスが止まったかと思ったら無言で運転手が出ていって、そこにあったキオスクで勝手に休憩を取るなんてこともありました(乗車客が沢山いるのに)。
あと遠く離れたダウンタウンまでバスで行った時の事。私が乗った次のバス停で突然バスが止まって、何かあったのかなときょろきょろしていると「ちょっと待ってて」と言って運転手が道路の反対側にあるマックへ歩いて行くではありませんか!嘘でしょ!?と思っていたら15分後位に電話をしながらマックコーヒーとマフィンを片手に戻って来る運転手の姿が…。
でもこの頃にはああこういうものなんだなと私も慣れつつありました。そうしてようやくバスが発車と思いきやそれから4つ後のバス停で急に「バスが故障したから降りてくれ」と言われ、ついて無いなぁと思いながら取り敢えず降りて、新しく来たバスに乗って発車を待ちました。
時間が経ってようやく動き出したと思えば今度は「さっきのバスが直ったから戻ってくれ」と。ほんとメチャクチャです!(笑)そんな感じで1時間程度で着くはずが2時間半もかかってしまいました。早起きして良かった。
私が降りた終点のダウンタウンのバス停は1番大きな場所で、バスカードや1日乗り放題のカードが買えました。でも窓口が閉まっていて、自販機も故障してるものやお釣りが無いから使えないものがあって、混沌としていました。
無事1日券を買えたのですが、やっぱりダウンタウンのバス停の雰囲気は悪くて、これはもう来なくても良いなと思ったのと、絶対に明るい内に帰らなければいけないなと思ったのを覚えています。(明るくても人気の無い場所はやっぱり雰囲気が悪いです)
その日は美術館に気晴らしに行ったのですが、その事も今度記事にしたいなと思います。
ということで、バスの紹介…というより珍事件紹介になってしまいましたね。今後は学校のことやレッスンのこと、自炊や節約のこと、旅行の事なども書いていきたいです。