モロッコの常識は、日本人にとって非常識。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

看板持ち義姉をモロッコに連れて行くですって?
 

 

真顔そう、色んな人の意見を聞いたら

最期はモロッコに連れて行ってやれって

みんな言うんだ。

 

看板持ち今、ラマダン中だからモロッコに連れていけ!って

大騒ぎしているけどね。

 

 

真顔それより、何より、最期の瞬間に

「なんで息子と一緒に過ごさせてくれなかったのか?」

って言われるのが怖いと思ったんだよね。

 

 

看板持ちあぁ、ヤツの恨みは来世まで続くからね不安

 

 

真顔僕達は苦しみを緩和させたくて

送りたくないと思ったけれど

結局は彼女の人生だからね。

 

 

看板持ちもしかして、緩和ケアとか先進医療を盾に

国に帰らせないのは、私達のエゴだったのかもね。

彼女は以前からモロッコで最期を迎えることを望んでいたもんね。

 

だけど、在宅緩和ケアの医師が何て言うかしらね?

初日からモルヒネ持ってきて待機しているのにね。

 

 

真顔そんな、一番最初に彼女が国に帰りたいと望んでいるのか?って

聞いていたじゃん。

最期をどこで迎えるかは彼女の意思で決めるもので

医者がどうこう言う筋合いはないだろう。

 

 

看板持ち昼も夜も最近よく食べているしね滝汗

連れて行くんだったら体力ある今のうちだね。

1夜で容態が急変することもあるからね。

 

 

真顔では、君は医師がきたら話しておいて。

僕はその間、モロッコに一緒に行ってくれる人を探すから。







 

こんな感じで、大部分のモロッコ人は

自分の土地で墓に入ることを望む。

 

 

私は自分の肉体の抜け殻に未練も思い入れもないから

別にここで最期を迎えたら、ここで墓に入っても

良いと思っているけれどね〜。

 

 

彼らは違うのだ。

 

 

先日、最期は身寄りが無いまま施設で亡くなったモロッコ人がいた。

彼は、棺のまま遺体安置室に2週間。

 

その間、モスクのみんなに寄付を募って

祖国の土地に埋葬するため

棺のままモロッコに航空便貨物で送るのだ。

 

 

このように航空便で遺体を送る送料と

イタリアで墓に入るための費用は、ほぼ一緒らしい。

 

それなら、彼らはやはり、モロッコの土地に眠りたいのだ。

 

 

 

日本人は火葬しちゃうからねー。

分骨もできるけどな昇天

 

 

モロッコ人は土葬だからねー。

 

 

だから、私が夫よりも早く死んだら

彼の手で土葬されてしまうそうだ滝汗

 

彼らの文化的に火葬とか、あり得ねないから魂

 

生まれたままの姿で土に還るのが

よしとされている文化だからね。

 

 

 

つまり、義姉がモロッコに元気なうちに辿り着くことが出来れば

あとのハードルは「肉体的な痛み」のみ、ということね。

 

 

 

それは、息子と一緒にいる代償として仕方ないのかな?

 

彼女の望みであれば、それで良いのかな?

 

お望みのモロッコに来たのに

痛みの時を迎えて

「なんでイタリアに残しておいてくれなかったんだ!?」

とは言わないだろうしね.....うーん←言ったりして不安怖〜アセアセ