イタリアの高校の面談 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

中学生の時の面談は、コロナ前だったので

学校に親がいちいち出向くという

信じられないくらい無駄が多い面談状況だった。

 

 

パンデミックがもたらしてくれた恩恵は

全て遠距離でもミーティングが可能だと

全世界に解らせてくれたことであろう。

 

 

学校の面談は生徒ひとりひとりの

学校から与えられたGmailアカウントに結びつけて

Goole Meetというアプリを使って行われる。

 

 

スマホの高校のアプリ上で面談の予約を取るので

みんなが関心のあるイタリア語や数学の先生は

すぐに予約が埋まってしまうので

 

予約可能時間の数分前から構えていないと

1回5〜6人の枠なんて、一瞬で埋まってしまう。

 

 

私はこの予約もスマホの目覚まし機能のお陰で乗りきってきたウインク

予約時間の数分前にアラームを掛けておけば

何とか予約できるものだ。

 




 



うちの子供達2人は、半分は日本人の血だが

あと半分はモロッコ人だか何人だか不明のアフリカンな血が混ざっている。

よって、小さい頃から、かなりやんちゃで滝汗

面談では先生達が困っているのをハイ、ハイ、と私は聴き役になる看板持ち

 

 

本当にスミマセンね。

うるさいですよね。

落ち着きないですよね。

ハイハイハイ、家で注意しておきますので、ハイ、アリヴェデルチえーん

 

 

これは決して、私の血ではなく真顔

夫のアフリカンな血がもたらすものだ指差し

 

 

夫は6歳の時に父を

14歳の時に、経済的に支えてくれていた祖父を亡くしている。

 

14歳の時にピンチに陥った夫は

成績がガタ落ち、家の近くの学校では友達に流されて

勉強をしなくなったので

 

当時、もう働いていた異母兄弟である兄が

夫を近所の高校から街中の中学校に転校させて

そこでイチからやり直させたのだという。

 

 

これくらい厳しくしないと夫は落第し続けると

家族のみんなが解っていて取った措置は功を奏して今がある。

 

 

 

他の兄弟は静かに勉強できる学生だったのに

一番やんちゃな夫と、

モロッコの戦後からタバコを吸っていた不良娘である義姉が

イタリアに出てきたということだ。

 

 

このタバコも、当時雇い主だったフランス人が

タバコを若い娘に教えたのだという。

 

タバコは中毒性があるので

仕事が終わればタバコを吸えるという

まるでお手の後に餌を与えられる犬のように

タバコを求めて黙って仕事をこなすからだという。

 

話は大幅に逸れたけれどびっくり

彼らの人生も色々な外的要因が絡んで形成されているのであって

私達が後から、あーすれば良かった、こーすれば良かったと

簡単に言えるものでもないのだ。

 

 

うちの子供達は、明らかに

「うるさく、落ち着きない因子」をDNAに組み込まれているのだから

私も、もはや、何も干渉する気はない。

 

 

子供達には最低限の成績をクリアしてもらい

先生側のフォローを私も積極的にするというのが

イタリア式面談の役割だ。

 

 

そう、親が関心持って子供のことも

先生の意見も聞いておりますよーおねがい

演技でも良いから示すことが

イタリアでは評価されるのだ。

 

 

子供もダメ

親も全く関心なし

だと救いようがなくなる。

 

 

だから、私はなるべく全員の先生と顔を合わせ

家でもきちんと監視しておりますから!とアピれば

大抵の先生は安心して面談を終える。

 

 

先生だって気の毒だ。

うちの子も強烈だけれど

もっと強烈な親に育てられたイタリア人の子供の扱いも大変だろう。

 

それを1対26人とかで毎日格闘するのだから

グチしか出てこないよねー照れ

 

わかるよ、わかるよ、よしよしハイハイ

と、先生だって誰かに言ってもらいたいのだ。

 

 

面談は、そういう役割があると思っている。

 

逆に、勉強が出来て、先生から何の文句もない生徒の親は

面談になど行かなくても良いのでは?

 

 

というわけで、毎年私はせっせこ面談してるわよネガティブ