パイナップルのピザに関する考察。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

昨日、パイナップルのピザと

アイスクリームのフライについての記事に

コメントを頂いた皆様、ありがとうございました♪

 

 

なぜ、イタリア人が

そんなにパイナップルのピザを毛嫌いしてしまうのか??

 

 

 

これは、イタリアの食文化が影響しているのでは?

という考察で見てみると

 

イタリアでは食事中に甘いものは食べず

デザートで甘いものを食する

 

という食文化に起因して

「毛嫌い」系の意見が出てくるのでは?

と考えられます。

 

 

和食は、メイン料理でも

砂糖や味醂を使いますし

モロッコでも牛肉とプルーンのタジンのように

フルーツの甘酸っぱさと牛肉を楽しむ文化があります。

 

 

しかし、イタリアでは基本的に

食卓に登るものは塩味で

デザートにフルーツやケーキを頂きます。

 

もしフルーツを使ってお肉を調理が出来るマンマがいるのであれば

異国の料理に興味があって

テレビや雑誌で学んで習得したものであって

 

イタリアの伝統料理ではagrodolce (アグロドルチェ)と言う

甘酸っぱい味を出す料理は、バルサミコ酢の熟成した甘さを使う程度で

 

柘榴の果実と鴨など、いずれも現代の料理で他の文化と融合した上に

編み出された調理法なのです。

 

 

 

 

日本の餡子も、非常に訝しげに扱われます。

何故なら、イタリア人は豆類は副菜として頂くもので

デザートとして砂糖を加えて食べるなんて、もってのほか

と思い込んでいるからです。

 

 

最近は日本のアニメ、ドラえもんで

どら焼きを知る人も増えましたし

徐々に餡子も受け入れられつつありますが

 

餡子の作り方がわからないので

皮だけ焼いて、ヌテッラ(ヘーゼルナッツチョコクリーム)

を挟んでいる場合が多いですねウインク

 

 

 

 

そしてイタリア人は保守的で

イタリア料理が世界一という頭で物申してきますから

例えば「アメリカ人」が自由にアレンジしても良いだろうに

それをケチョンケチョンに、けなす傾向があります真顔

 

 

ま、最近はアジア贔屓のシェフも沢山おりますので

逆にイタリア料理を食べに行ったのに

 

先日も、コンブチャ(紅茶キノコ)のシュワシュワアペリティーヴォ、

自家製麹に自家製味噌、

俺の発酵技術を見てくれよ!とばかりに

和製イタリアンを食べた気になりましたが

 

時代は少しずつ変わってきているものの

どうしてもピッツァの上にパイナップルだけは許せない模様。

 




 

 

じゃぁ、ピッツァの上にヌテッラはいいのかよ!?チュー

って話ですが

きちんと、ナポリのピッツェリアのメニューにも載っていましたけれど真顔

 

 

 

これは観光客が面白がって食べるのか

子供がオヤツ代わりに食べるのか

私も誕生会などで振る舞われたのを食べましたが

不味くはないけれど、別に要らないってカンジですねニヤニヤ

 

 

きちんと美味しいケーキをくれびっくり

と、私なら思っちゃいますね看板持ち

 

 

 

 

はい、話題はアイスクリームのフライへ。

 

日本の天ぷら屋さんでも出てきますよーウインク

とコメントを頂きまして、

あー、天ぷらバージョン食べてみたいな〜、と思いましたね。

 

 

何故なら、中華料理屋のジェラートフリットは

イーストやベーキングパウダーが少量入った

サクサクフリッターの衣を纏っているので

少し違うのね〜。

 

 

イタリア料理のズッキーニの花のフリットを作る時も

衣にイーストを入れて少し発酵させたものを纏わせるので

サクッと軽い揚げパンのような雰囲気の衣になるのです。

 

 

フライドアイスクリームの起源は

WIKIでは1893年のシカゴ万国博覧会に遡る

と書いてありましたが、どこで生まれたのかは不明とのこと。

 

おそらく、天ぷらの文化がある日本や中国が起源なのでは?

と書いてありましたけれど、

そもそも乳製品を食べる文化がないこのアジア起源というのは

違うような気がします。


この製法を考案したのがアジア人!という説は

十分にあり得る話ですが。

 

 

ポルトガルに牛乳、卵、砂糖をコーンスターチで

とろみをつけたものをフライにしたラッテフリットがありますが

きっとその辺りの文化をジェラートに置き換えたのが起源なのでは??

と思いますね。

 

 

 

食のお話は面白くて止まりませんね。

また食の異文化談議をしましょうねルンルン