糖尿病科で、奇跡的に検査値が
毎年良くなっている
と女医さんに言われたことで
私と義姉は、病院のバールでカプチーノで乾杯した。
そして私達は帰りの救急車を呼んで待ちながら
他愛ない話をしていた。
血糖値も腎機能の数値も良くなっているって、良かったね。
うん、良かった。そう言えば、息子は一度も電話してこないのか？
してこないよ。
（っていうか、夫はヤツと縁切って音信不通だからな。
いつもモロッコに連れて行ってくれるM氏を通して話している状態。）
もう1年も会っていない。
（ボケると、時が過ぎるの早過ぎるな）
またすぐ会いに行けるよ。
M氏の予定を聞かなくちゃね。
あぁ、アイツは嘘つきだ！
う、嘘つき？あなた、足無いくせして、そんな事言っていたら
もう誰もモロッコに連れて行ってくれないよ。
アイツは金で動いている。
っていうか、足無いあなたのためにタダで働いてくれる人、いないから
あなたの息子がその代表選手だよね
息子の嫁（再婚相手）もずるい女だ。私がイタリアにいる間に家に潜り込んだんだ。
っていうか、彼女いなければ、誰があなたのオムツ替えるのよ？
誰もいないよ。だけど、私はオムツ替えてって言うのが恥ずかしいんだ。
いいじゃん、彼女はお母さんが亡くなっているから
あなたのこと、自分のお母さんの代わりと思って世話しているって言っていたよ。
いい人じゃん。
そうだな。
あなた、イタリアでも、モロッコでもこの介護体制に満足しているの？
あぁ、満足しているよ。
それは良かった。
リツコ、老いは、辛いよ、身体も思うように動かないし。
それなのにアナタだけだよ、飛行機乗りまくってるの
って言うか、口から出てくる一言、一言が
悪口ばかりなんですけど
これじゃぁ、私のこと
モロッコでどう言われているか？
想像したら恐ろしいよね
三つ子の魂、百まで。
④ぬまで悪口言い続けるんでしょうよ。
ほんの数年前まで、義姉がこうやって
私の悪口をフィレンツェだけじゃなく
世界中に怒鳴り散らして黙らなかった時代
このクソ婆ァ、早く◯ねばいい
と本気で思っていた頃もあった。
それが今は、もう
どうでも良くなってしまった。
そしていくら暴飲暴食しても
いくら危篤の危機を何度も迎えても
結局、この人、血液検査の数値が良くなっていくんだよね。
それは、今は義姉も私へのジェラシーとか
ドラ息子も前妻と別れたし
色々と執着が取れて
頭の中、お花畑状態だし
リラックスしているんだから
検査の数値も良くなるよね。
なんか、いつも
どんだけ生きるの？
とか思っちゃっていたけれど
最近、この人、
永遠に生き続ける動物なんだ
と思うようにした
彼女の祖母が104歳まで生きてしまったように
④ねない動物なんだ
と思うと、なんか、吹っ切れた
というワケで、最近は
はい、誰よりも長生きして
ギネス達成してくださいね
と思うようにしている。
すると、足切断者介護カテゴリーで
私もギネス載るからな