今日は早朝から息子を呼び寄せて
出かける前にクローゼットの
山のような洋服を整理し始めた。
フィレンツェは、先日まで
異常気象で暖かくて
ずーっと衣替え出来ずに過ごしていた。
要るものと、要らないもの
息子に聞きながら仕分けして
お古であげるものをまとめて
また翌年も着たいものは箱の中に詰めていく。
昔は私が決めて全部一人でやっていたけれど
最近は息子も娘もどれが要るのかを選ばせないと
「あれがない！これがない！」
と、後で大騒ぎになるので
全て決めてもらって仕分けしている。
これは要るの？
息子がマーケットで買ってきた
スポーツ用の大きなズボン。
「あぁ、それは僕がもう少し大きくなったら着るから取っておいて！」
それを聞いて私はハッとした。
この子は、細い木が大木になっていく様に
まだまだ成長していくんだなぁー。
私なんて、横に成長していくことはあっても
縦にニョキニョキ成長すること、もう無いもの。
あとはお婆ちゃんになるにつれ、縮んでいくのみ
私の身体的成長なんて、たったの12年間で縦伸びは終了。
小学生の頃から私の身長は変わっていない。
私にあと残されたのは
老いと、精神的成長だけさ
いやはや、精神的成長は
「同居」から、ニョキニョキさせてもらったよね。
まさか、オトナになってから
ここまで叩きのめされて
屈辱を味わわされる機会が与えられるとは
思ってもみなかったよねー
その渦中は、当の本人は辛くて辛くて
地獄の苦しみを味わうんだけど
振り返ってみれば
それは自分を成長させてくれる事象だったんだよね。
何か壁にぶち当たったら
それに真っ向、文句を言うのではなく
それは天から与えられた試練だと真っ向、立ち向かってみる。
永遠に続くようなその壁も
また振り返って、微笑ましく思う瞬間が訪れる。
身長はもう、伸びなくても
精神的成長は、その終わりの瞬間まで
エンドレスで続くんだよね。
その年代にならないと解らない悩みとか
病気や事故に遭って初めて解る気持ちとか
色々、沢山あるから、それをいかに学んで
それをまだ知らない人に還元していくかで
人生の質がより高まるんじゃないかな