みんなが喜ぶミートソース | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

昔、日本では缶詰のミートソースが常備してあって

 

「今日の夕食は簡単に、ミートソースのスパゲッティよ!」

 

となった時の

あの母の清々しい笑顔(←手抜きできるウインク)と

残りの家族の大賛成な笑顔で

平和な雰囲気がキッチンに漂ったのを覚えている。

 

 

あぁ、イタリア料理って

なんて人を幸せにしてくれるのだろう!

 

ただの缶詰なのにニヤニヤ

 

万人にウケるお味飛び出すハート

 

何度食べても飽きないお味お願い

 

素晴らしいわよね。

 

 

 

昨日、我が家の夕食は

ポレンタ(トウモロコシの粉をピュレ状に炊いたもの)に

ミートソースを乗せて頂こうと

私はずっとミートソースを作ろうと思っていた。

 

 

が、私が昼を食べようとすると

娘が帰ってきて

 

「ダンスに行くから1秒でも早くランチを出してくれ」

 

という。

 

この娘、スマホは音楽を聞くものだと思っているらしく

何回説明しても、イタリア人のように

 

「マンマー、今バスでここだからパスタ茹で始めて!」

 

とかいう、気の利いた一本の電話ができない真顔

 

たまにハッと気が付く時も2年に一度くらいあって

電話してきたこともある。

 

ただ、大抵の日々は

音楽を聴きながら何も考えずに家まで辿り着いてしまうらしく

アホに付ける薬は無し不安って感じだ。

 

 

 

娘は和食でいいので楽ちんだ。

納豆とキムチをポンと食卓に出してあげれば食べる。

卵焼きと作り置きのお野菜の一品を出して終了だ。

 




 

問題は息子だ。

彼はイタリアンな舌をしている。

 

そして何気に注文も細かい。

 

娘をダンスに送り出したら

息子が帰ってきた。もう15時だぞ、おい真顔

 

 

マンマー、スパゲッティ アル ポモドーロ(トマトソーススパ)作ってー!

 

お前、何故事前に電話してこない?

 

「えー、だってバスが75分後に来ると書いてあって

 いつ家に着くか解らなかったんだもの。

 ツナのパニーノでもいいよ。バゲットがあれば。」

 

イタリアのバスのテキトーさに閉口ネガティブ

 

 

バゲットはないんだよ不安

んなもの買ってこなくちゃないのだから

スパ作っちゃった方が早いよ。

 

 

気がつけば16時。

 

 

私、何やってんだろ。

瞬く間に午後の時間が過ぎていく〜不安

 

 

そう思いながら、

ミートソースの材料を切って炒めて

もう時間がないから、インスタントポットに投入して

スイッチを入れて仕事に向かった。

 

 

帰ってきて味見すると

ボヤけた味のミートソースができていた。

 

 

イタリアの本格的ラグー(ミートソース)は

コトコト1時間以上煮詰めて、あの濃厚な味が出る。

 

インスタントポットは、私が不在中に

素材に火を通してくれるけれど

その後、やはり、コトコト煮込まないと

いつもの味にはならない。

 

 

息子は夜、そのボヤけた味のミートソースを食べて

今日のは味が違うね!ちょっと水っぽいね。

と言った。

 

 

この子に日本の缶詰のミートソースを食べさせて

どんな顔をするのか見てみたい。

むしろ、ジャンクな味で「好き!」とか言うかもしれない。

 

 

私も今度ミートソースを小分けにして冷凍しておこう。

 

そうすれば、温めて食べればいいや!と

解放感溢れた清々しい笑顔のようになれるからニコニコ



イタリアにも出来合いのパスタソースはあるけれど

何故か不自然な味がするので、どうも買う気にならない。

新鮮な素材でササッと自分で作ってしまった方が旨い。

 

 

世の中のお母さんがラクになれる方法が

沢山あれば良いのに....と思う。

 

しかもなるべくジャンクな味ではない

身体にも、精神的にも良い健康的な自然の恵みのお味でハートオーナメント