スッファー★粉糖シナモンパスタ | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

イタリア人は、今でこそ

ドラえもんのどら焼きが食べたくて

餡子を認めるようになったけれどニコニコ

 

かつて、日本のお菓子が

インスタやtiktokで紹介されていなかった頃

 

「豆が甘いなんて滝汗ガーン魂

 

と、甘い豆など受け付けてくれる様子はなかった。

 

 

 

 

 

イタリアで豆料理は、れっきとしたサイドディッシュ

またはパスタと一緒に調理されたりする

しょっぱい料理でしか存在しておらず

 

豆に砂糖を入れて調理するなんてガーン

と、美味しいから食べてみて!と言っても

後ずさりされるのが常だった。

 

 

その昔、イタリア人の息子が

「どら焼きが食べたいよ〜!」という願いを

イタリアのお父さんが誕生会に叶えてあげていて

 

どら焼きの皮はなんとか焼いたけれど

餡子がないので、ヌテッラを挟んで振る舞っていたお願い

それはそれで美味しかったけれどね。

 

 

 

話はぶっ飛ぶが、

モロッコには粉糖シナモンかけバスタ

という逸品がある。

 

スッファーと呼ばれる一皿で

シャリアという、

イタリアではヴェルミチェッリ(ヴァーミセリ)と呼ばれる

 

極細パスタ(長さ1cm程もの)を

蒸し器で蒸して調理して大皿に山盛りにしたところに

粉砂糖とシナモンとローストアーモンドを砕いたものを

美しく模様のようにかけて、パスタと混ぜて食べる。

 

 

 

 

 

 

 

イタリアからやってきた私は

 

え?驚き

 

と思ったけれど、試しに食べてみると

美味しかったニコニコ

 

 

鶏の煮込みが掛かっている

しょっぱいバージョンもあって、それも美味しい。

 

 

日本人も、きな粉餅のように甘いバージョンと

お醤油でしょっぱい磯部巻きバージョンも一緒に食べたりするでしょ?

それと同じよおいで

 

 

しょっぱいバージョンがあるのは

極細パスタの場合だけで

 

粉砂糖とシナモンと粉砕ローストアーモンドをかける

蒸しライスと蒸しクスクスもある。

 

こちらは甘いバージョンのみ。

いずれもバターがまぶしてある上に粉糖をかけるので

目を瞑って食べれば、そんなもんかな?と食べられる。

 

 

問題なのは、主食として使われる食材に

砂糖が掛かっていること。

これが私達の堅い頭が受け付けない原因だろう。

 

 

お米とパスタとクスクス。

いずれもしょっぱい一皿と食べるものという

固定観念があるから、ゲッチーンとなってしまうだけで

それを取っ払ってしまえば、結構美味しく食べられるものだ。

 

 

イタリアでもピッツェリアで

ピッツァにヌテッラが塗ってあるものを

メニューで見た時に、ゲッガーンとなってしまったけれど

なんてことはない。パンにヌテッラと殆ど変わらない。

 

だけど、通常ピッツァにはしょっぱいトッピングしかしないから

私達は、え??となってしまうのだ。

 

 

 

イタリアのバールで、カクテルではなくて

普通にトマトジュースを注文したら

塩と胡椒とタバスコとレモン汁入れますか??

と言われて ハ??と固まったけれど

 

入れてもらったら美味しかったニコニコ

 

 

 

イタリア人は味に非常に保守的な国民で

自国の食べ物が一番と思っているので

あまり冒険をしてくれない傾向がある。

 

だけど、一度、固定観念を捨て去って

色んな味に果敢に挑戦するべきだ。

 

一口でも食べてみるべきだ。

 

そうしたら、どれだけの世界が広がることか!

味覚の世界、視覚の世界、色々とハードルを下げてあげること。

頭をどれだけ柔軟にしてあげるかで

許容範囲は無限に広がっていく。

 

味覚の共有がコミュニケーションのハードルも下げる。

私はまず、相手の調理したものを食べて

それについて質問したり、次回一緒に調理することで

どれだけの人が心を開いてくれたことか。

 

 

食の共有は世界平和にも繋がると、本気で思っているスター