ナポリのジェノベーゼは緑色じゃない。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

ポンペイに朝早くから行って

遺跡巡りをして

お昼前に退散してナポリ駅に到着した私達。

 

 

はい、またみんなお疲れですよ〜。

無駄な行動なしでランチ場所に

辿りつかなくてはなりません。

 

マンマ、どこで食べるの〜?

暑い、疲れた、もう歩けない…知らんぷり

 

 

あのさ〜、あなた達、

その3語しか旅行中聞こえてこないんだけど…。

暑い、疲れた、歩けない不安

 

 

大丈夫、駅前に美味しいリストランテがあるって

聞いているから、そこに行ってみよう!


イタリアのコモ在住の美美さんが

自分と同じ名前のリストランテが美味しくて

通ってしまっていた、と言っていたから

間違いないわ!

 

その名も

Mimi alla ferrovia

ferroviaとは鉄道という意味ね。

 

駅近くのミミさんって感じかな?

ミミさんは当時の店主、エミリオさん(男性)の愛称みたい。

 

 

とにかく、ブーイング飛ばしている子供らを歩かせて

着いたよ、ミミ!駅近くで本当にありがたかったよチーン

 

 

中に入ると、結構きちんとしたリストランテで

お客さんも近所のビジネスマン的客層の人が多かったよ。

 

 

子供達はボンゴレのスパゲティ、

私はサービスの人お勧めのカンデーレ アッラ ジェノヴェーゼにしてみたよ。



カンデーレはキャンドルのことね。

ロウソクくらいの太さで、ツルリとした表面の乾燥パスタね。マカロニの太い版ね。

 

 

せっかくナポリに来たのだから

ナポリ名物ジェノヴェーゼを頂かないとねお願い

 

 

 

イタリアではバジルソースのことを

ペスト アッラ ジェノヴェーゼっていうのだけど

ナポリのは、あの緑色のバジルソースではないのね。

 

 

ナポリのジェノヴェーゼは

玉ねぎと牛肉をコトコト、コトコト最低3時間〜煮込んで

お肉がホロホロに崩れかかったようなソースが絡んだパスタなのよ飛び出すハート

 

 

トマトが入っていないからラグー(ミートソース)とも違う

赤くないソースなのね。

そこにバジルの葉が散らしてある一皿がきたわよ、きましたわよ〜ラブ





 

見て〜、この濃厚な肉肉しいソースニコニコ

 

これをカンデーレに絡めて頂くと.....びっくり

 

 

 

 うみゃーーーーーーーーーーーびっくり

 

 

もう、この一口で、このソースが

どれだけの時間をかけて煮込まれたか

私は瞬時に判断できますわよ指差し

 

だから、この一皿を軽くあしらってはいけないことを

私はヒシヒシと感じるのよちゅー

 

 

ちょっと、子供達!

これ、ヤバ旨だから!

無くならないうちに一口味見しなさいよ拍手拍手拍手

 

 

ボンゴレにガッついていた子供達に

無理矢理味見させる私真顔

 

ボンゴレもメッチャ新鮮で美味しーぃ照れ

と言っている息子。

 

 

だけど、ナポリ名物はこちらなんだから

一口食べてごらん!

 

 

一口食べた息子は

 

コレ、ママが作るタジンの味だねおねがい

と言う。

 

 

息子、君の舌は解ってくれたなニコニコ

そう、私が作る牛肉のタジンとほぼ同じ味なのだグラサン

 

 

そしてよくそのタジンは余ってしまって

翌日私はホロホロに崩れた牛肉を

パスタに混ぜて食べたりしていたのだウインク

 

 

だから、私はこの味に至るまで

どれだけ玉ねぎを使っていて

どれだけの時間をかけてコトコト煮込んだのか

この煮込みの価値が一口で解ったワケデレデレ

 

 

しかも先日ナポリ出身のA氏が

昨日の夕飯はこんなの作ったと説明していたけれど

このジェノヴェーゼをフィレンツェで3時間かけて煮込んでいた

と言っていたのか!→今、やっと理解したわニコ

 

 

このお肉と玉ねぎの煮込みソースが

なぜジェノヴェーゼと呼ばれるのかは諸説あって

ジェノヴァ出身のシェフが作ったのだろうとか

なんたらかんたら書いてあったけれど

 

モロッコ料理にもそっくりということは

モロッコ料理はフランスのエスプリが効いたお料理だから

フランスの煮込みの影響を受けた説が近いかな〜とか

私は推測しますね。

 

 

今まで食べたパスタの中で

一番手が混んでいる感じがありましたね。

素材的観点でもね。

 

何故なら、リストランテのラグー(ミートソース)は

私もミンチマシンにかけていたから知っているのだけれど

肉のあらゆる部位をミンチにした肉を使っているのね。

 

(同じくトラットリアで働いていたうちの義姉も

 ラグーは私が作ったものでも食べようとしない。

 きっと挽き肉挽いている現場を見てしまったのだと思う)

 

それと比べると、このジェノヴェーゼのお肉は

決して肉の切れ端で出来るものではないし

きちんとした牛肉からしかこの味は出ないってこと。

 

(牛すじは、いくら煮込んでも牛すじでしょ?ニコニコ

 

 

ってな訳で、久々に力説してしまいましたが

いつも少食な娘が

 

「もう食べられなーい!」と

ボンゴレスパを一口残したので

私が頂いたわよ。





 

 

もう、明らかに軍配はジェノヴェーゼに上がったよねルンルン

ナポリに行ったら絶対に食べてみてねバレエイタリア