スイカ男、肉を買い忘れる。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

相変わらずスイカ男は機敏に動いている。

 

先日はCOOPでは切り売りしか売っていないから

エッセルンガ(どちらもスーパーの名前)に行くぞ!

と毎日スイカを欠かさないよう抜かりがない。

 

 

ただ、スイカ男は毎日働き過ぎでお疲れ。

週2日あるお休みの1日は必ず病院に行って検査している。

しかも血液検査なので早起きして何も食べずに行く。

 

だから殆ど休んだ気がしないのだ。

しかも一昨日は元同僚が職場のみんなとディナーを食べたいと

夜遅くまで楽しんできた後に翌朝血液検査。

 

 

そんなこんなで、スイカ男は

大忙しの毎日のまま

スイカの在庫確認と購入

妻とカフェの時間を取ると

自分の自由時間など殆どないまま

 

イスラムで大切な祝日、犠牲祭を迎えることに。





 

 

この日はみんな新しいお洋服を買ってもらって

子供達は洋服から靴からピカピカに揃える習慣がある。

 

もううちの子供達はイタリアにいれば

犠牲祭なんて興味ない感じだけれど

 

夫は小さい頃から洋服を新調する習慣が抜けず

犠牲祭前日も「自分のために」

新しいジーンズを新調するのに買いに行って

裾上げしてもらいに違う店に持っていき

すぐに裾上げしてもらえるよう頼み、受け取ってきた。

 

 

夫は夕方5時頃、その一仕事を終えてホッとした後

私に電話してきた。

 

 

「ねぇ、すごい重要なものを買い忘れていたよ!

 肉だよ、肉!明日は犠牲祭だよチーン

 

モロッコではみんな2週間前から羊を買っているくらい

気合いが入った祭事なのに、

ここイタリアでは忙しすぎて、肉を買い忘れる始末笑い泣き

 

 

え?妻が助けてやれよ、って??

 

 

別に私は新しい洋服も肉も興味ないのですよ。

 

モロッコ人が正月に餅を食べるのに興味がないのと一緒。

我が家ではどちらかの文化に翻弄されている感じね。

 

 

肉と言っても夫は羊肉に興味はなく

いつも形だけでも食べたがるのは牛肉の串刺し。

 

 

というわけで、ギリギリ

ハラル肉屋に駆け込んで牛肉を買ってきましたよ。

 

 

羊肉は案の定、売り切れでした。

 

 

犠牲祭当日は

下の階のモロッコ人がテラスで炭火焼きをやっていて

モロッコで食べるのと同じ

新鮮な羊のレバーの網脂巻き串刺しを

我が家に届けてくれましたよちゅー

 

 

イタリアでもモロッコ人は皆

きちんと羊を買って犠牲祭やっていますよ。

 

我が家だけよ、テキトーに牛肉で済ませているの。

 

 

でもね、過去3年くらいモロッコで犠牲祭を体験して

もう一生勘弁ってくらい羊まみれになって

きっと私は2度と犠牲祭の時期に

モロッコに行くことは無いと思いますよ。

 

 

その体験についてはまた今度書くねパーニコ