ライトとタルが帰ってきました。
たった二晩。
しかも、一昨日の夜に出かけているのに、
ライトとタルのいない家は静かで
寂しかったです。
もう、2匹が可愛い
疲れきって寝ていますが、
そこにいる。
それだけで嬉しいです![]()
ハスミの話の続きです。
ある程度成長し、
恋をするような年頃になりました。
村に訪れた1人の男性と、
ハスミは恋をしました。
その男性の名は、サクヤ。
サクヤは友人と2人で村を訪れたのでした。
ハスミとサクヤ、
お互いの友人同士も恋をしていたため、
4人で一緒に過ごすことが多かったです。
たくさんの花が咲く草原で過ごしたり、
湖の麓で過ごしたり…
村の子供達も一緒に、
毎日がキラキラと輝いて
とても楽しい日々でした。
そんなある時、
ハスミが言い出し、
4人の中で
生贄として育った友人を
逃す計画が立てられました。
毎日念入りに話し合い、
サクヤ達はどのように逃げるか、
村を出て、安全な道を確保したり、
村を出た後の隠れ場所もすべて確保し、
念入りに計画が立てられました。
4人で逃げて、
サクヤの村へ行く予定でしたが、
ハスミのお腹には
サクヤの子が宿っていました。
そのため、
サクヤの友人が、
生贄として育ったハスミの友人を連れ、
夜のうちに先に逃げることになりました。
ハスミとサクヤはしばらく身を隠し、
2人が逃げ切った頃に
少しずつ後を追う計画でした。
真っ暗な闇夜。
友人達が村を出ます。
ハスミとサクヤは
小さな小屋に身を隠し、
息を潜めていました。
(続きます)





