2024/6/17
オリーブ畑の、静かな夜。なんとなく久しぶりにテレビをつけた。その日は、たまたま、フィレンツェの古式サッカーの決勝戦が行われていた。本来なら、6月24日のサンジョバンニの日に行われるはずの古式サッカー決勝戦。決まらなかった選挙の再投票を行うことになり、急遽、この日に決勝戦をやることになったのだと、後から知った。長年、フィレンツェに住んではいるけれど、実際に目にしたのは一年目の一度しかない。殴り合いになる古式サッカーは、見るのに痛々しく、何より、ルールが全くわからないものだから、見ててもさっぱり分からず、だから余計に、遠のいてしまうイベントである。実際、実況中継を聞きながらのテレビも、目の前のタブレットを見ながら、半ば、BGM的にしか聞いていない。興奮するアナウンサーの声に、ただただ、凄いと思いつつ。最終的には、終了直前の大逆転劇が繰り広げられていたらしく、大いに盛り上がったみたいだった。それにしても、溢れるマッチョマン達。普段のフィレンツェのどこに、こんなにマッチョマンがいるのだろうか。そんなことを、ふと思ったのだった。