カビちゃった…
母が退院してすぐに
庭で採れたブルーベリーを
砂糖で煮詰めたジャムを作った
いつもより煮詰め方が甘いなとは
思ったけど
母が作ってくれた
最後の手作りの物だった
私はそれを
全部もらって
毎日食べていた
母の最後の入院で
病院に寝泊まりし
息を引き取ってからは
葬儀の用意や
雑務で忙しく
その一方で
疲れが出て
ブルーベリージャムを
食べていなかった
今朝
ガラス瓶の中の
綺麗な紫色の表面に
白いものが出ていた
カビてる…
そうしたら急に
もう
母の作ったものは
食べることはできないんだということが
実感として湧いて来て
悲しみに落とされた
どうしてなんだろう
そんなこと頭でわかっているのに
心がわかっていないみたい
どこかで
まだ母が生きている様な気がしてしまう
そして
時々
それは不可能なのだということを
気付かされて
悲しみに突き落とされてしまう
元気だった頃の母を
この1年1ヶ月の闘病生活によって
忘れてしまっている
ふとした時に
元気だった頃の母を思い出して
また、悲しみの淵に立たされる
昨夜は
母の夢を見た
というか
母と普通に過ごしていた頃に
戻っていた
夢を見るのはいいのかな
どうなんだろう
クリスマスの曲が
悲しい曲に聞こえる
そういえば
クリスマスには
いつもホームパーティをしていた
私の誕生日もあるので
一緒に皆んなで集まっていたな
その頃は
部屋を掃除したり
ケーキを焼いたり
唐揚げを揚げたりと
忙しかったから
嫌だなと思ったこともあったけど
最高に幸せな日々だったんだな
今、この瞬間も
幸せな時間があるはず
うーん
まだ立ち直れないな
まだまだ終わらない…
母の通夜・葬儀が終わった
私と妹の子供たちが
全員集まって
ワイワイしている場に
なぜ母がいないんだろうと
不思議な感覚になり
また
感情がぐわっと昂ぶり
涙が溢れる
その後は
頭が締め付けられる頭痛に襲われる
今日は
久しぶりに何もない日
身体が動かない
何もしたくない
時間の流れに
ただ乗るだけ…
ひと段落したのに
叔母の認知症が進行している
知り合いのケアマネさんに相談したら
かなり困難ケースだと…
母のことで
つい後回しにしてしまったけど
もう
私たちの手に負えない
母の葬儀も
涙一つ見せなかった
子供の頃の話を
エンドレスに繰り返す
明日、役所に相談に行がなくては…
まだまだ介護が終わらない
父も母が亡くなり
認知能力低下が著しい
私たちも
元の生活に戻らなければならない
考えなければならないことがたくさん
でも
今日はとりあえず
リセット日
ボディーブローの様に悲しみが…
母が亡くなり
感情のコントロールが難しい
つい
先週の今頃は…と、
思い出してしまい
悲しみの感情が溢れ出る
なぜ
こんなにも早く
母を連れて行ってしまったのだろう
父は
いかにも
日本の高度成長期の
昭和の男で
私は子供の頃
父と会話をした記憶がない
感情を表現するのが下手だと思う
そんな父が
とにかく
涙する
まだ
自宅に
亡骸が安置されているが
亡き母に声をかけている
遺影が出来上がって来て
写真を見て泣き
庭師の方がいらして
綺麗な庭を見せたかったと言っては泣き
母の友人がお線香をあげに来てくれて
その方にお世話になりましたと
挨拶しては泣き
私たちの前で
泣いた姿を見せたことがない父が
他人様の前で
涙を見せている
パーキンソン病が進行している父
頑張る気力がなくなったと
わかるような表情で
一人広いリビングに座っている
両親の弱っていく姿を見るのは
辛い
明日、明後日
一通り式が終わってから
どうなってしまうのだろう
悲しみが
ボディーブローの様に
身体にきいてくる
この寂しさ辛さを抱えて
これから
母のいない私の人生が始まる
母に叱られない様に
しっかり楽しく生きなくては