天候がすぐれない中、里山活動が無事終了した。今まで下草刈りをさぼっていた分草は相当長く伸びきっていた。今回初めて参加した方は、草のすごさをみてこれから刈るのかと尻込みしたという。しかし、やってみれば見事に伸びきった草を刈り取っていく。振り返ると嘘のように綺麗になっているそれを見て手を休めることなく全員が一生懸命刈り取っていた。参加した少年も大人に負けじと額に汗を流しながら刈取りをしていた。一人の少年が鎌を研いでいた。それを見ると手慣れた手つきだ「やったことあるの?」と聞くと今勤めているところで包丁を毎日研いでいるという。親方に指導されながらやることで手つきまでも変わってくる。反発ばかりしないで、自分の主張ばかりする少年達に見てほしい一こまだった。ここに来ていない保護者にはもっと見てほしいと思った。でも、実際は見てほしい人ほど中々参加してくれない。聞いてほしい場所に来ない保護者。そういう性格(気持ち)が子どもに伝わるのだろうか何となく分かるような気がする。
今回参加した少年の目はみんな生きていた。こうした自然の中での活動に「ここに来ることで目的の半分が終わっている」そして来てみて話をしながらみんなと一緒に昼食を食べながら話をしたり、違う少年と保護者のかかわり方を見てそれぞれが勉強していくのだろう。前記した研ぎ方の上手な少年の父親は息子のしぐさがまどろっこしいのか父親が先に出てきてしまう。この家庭はここに原因があるととっさに思うのだ、少しだけ息子にやらせてみてはどうだろうかと考えたのは私だけだったのか。こうした場所に来るとそういうことが見えてくるのです。それを見つけることで立ち直りのきっかけを構築できる。下草刈りはただの草刈りではない「されど草刈り」なのだ。次回は12月3日(水)に第二里山で行います。ここでは少年達に体験をする場所です。何を体験するかお楽しみだ。きっと参加した少年は喜ぶことだろう。そして少年の立ち直りで困っている保護者の方がいたら是非参加してみて下さい。何かを見つけることが必ずできます。
多くの理解者のお手伝いありがとう。