今日の午後12時過ぎ丁度食事を終えて船橋へ向かっている途中、イヤホンから呼び出し音が鳴った。電話の相手は大麻事件で逮捕された青年の母親からだった。午前11時から裁判が始まったその結果を私に知らせるための電話だった。色々お世話になりありがとうございました。息子は「執行猶予のない懲役1年」が決まりました。とはっきりした口調で電話口で答えていた。裁判にも行くことがどうしてもできないと行っていた母親。結局裁判を求刑の時から見届け母親としてある意味結論が出たのだろう。私の電話にもこういっては失礼だが「声が幾分弾んでいた」「明るい声だった」。息子が執行猶予で出てきたら「大麻という薬物に手を出す」という大きな事件を起こしたというのに、たぶん息子は「こんなものか」と世間を見下したに違いない。これで良かった。しっかりした気持ちで刑に服して今後絶対に事件を起こさないという気持ちを作ること。精神的にもすべてについて反省することが彼には必要だ。出てきたらダルクへ行く。そこでとことん自分を試される。それに耐えれば彼は普通の人間になれる。母親はそんな息子の姿を想像したに違いない。だから、私への電話が弾んでいたのだ。母親自身もうつ病という大きな代償を払った。今度はお母さんがしっかり病気を直す番だね。もう大丈夫心配しなくていい。そして、近いうちに一緒に食事でもしませんか?と言って電話が切れた。一般の人は何とか早く出てきてほしいと願うことが普通だが、私の経験からそういう親ほど対応ができないのを見ている。母親はそんな気持ちを脇に置いてただひたすら「どうしたら息子が更生できるのか」を願っていた。その結果が懲役刑なのです。こうした親が多くなれば非行少年と言われる少年達も救われるのに・・・私のとってうれしい懲役刑だった。お母さんと一緒に食事をするのが楽しみだ・・・・頑張ろう