昨年(平成19年)中学を卒業した少年がめでたく?高等学校へ入学した。4月5月と僅か2ヶ月で高校生活を断念した。小学時代から父親の厳しい躾の中で育ってきた少年。サッカーが大好きで小学校2年の時から始め、将来を有望視されていた少年がたった一つの過ちを犯した。父親との約束で、好きだったサッカーを辞めさせられ「子ども生活が一変した」という。別居している母親は外国人で、少年がその母親の家で家財道具をすべて壊してしまった。何処に相談していいのか分からずある人の紹介で私の所に父親から電話が入ったのは、壊してしまったその日(7日)だった。両親揃って話ができるように母親と相談して連絡をくれるように話をし、今日9日それが実現した。午後8時に待ち合わせをし午後11時過ぎまで話し合った。遠くの人と知り合い結婚した二人は今、心も言葉も冷えていた。母親が言う私は今まで幸せを感じたことがない。遠い日本に来て頼る人が誰もいないと悲しげに語っていた。父親は、厳しさを全面にだすばかり、少しでも約束を守らなかったら厳しく躾ける。小学校の時は殴ったこともあったというし、子どもはいらないとまでいう。僅か十数年の間に少年の心はこれほどまでに変わってしまうのか。父親が言う「子育ては親も悪いが子どもも悪くないのか、すべて親のせいにしてもらっては困る」という。自分で反省して立ち直るのは子ども自身ではないかともいう。私がはっきり父親に言った。お父さんあなたが厳しく育てたいのはよく分かる。でも、少し余裕を持って子どもと話してみてはいかがですか?子どもが返答したらその都度頭に来ていたらあなた自身が子どもですよ。間を取ってとぼけてあげて下さい。子どもに余裕を持たせて下さい。父親は厳しいことばかりいうので、父親として子どものことを心配していることを感情の入った言葉でなく、気持ちを入れた手紙を書いて子どもに渡して下さい。それがいま一番必要なことです。ひらがなが書けるという母親も、あなたの気持ちを子どもに手紙を書いて下さい。そこから始めましょうと話をした。子どもの立ち直りに非常に厳しい家庭環境の感じがする。今日も一つの家庭だけで悩んでしまう状況だった。一つのコミュニティを作れるような小さな街が必要だ。数百件の町内会より数十件の町内会の方がみんな仲良くなれるし楽しくなる。遠くの親戚より近くの友とは昔の人はよく考えた言葉だと感じた今日でした。今日だけで3件の電話相談、かなり厳しい相談ばかりだ・・・ 深夜帰宅