川の道フットレース
千曲川〜信濃川ステージ(252㎞)
を走ってきました。
結果は、ここ最近の症状、
坐骨神経痛で脚がどうにも動かなくなり、
170㎞すぎで途中棄権。
残念な結果にはなりましたが、
良い学び、良い出会いのあるレースでした。
大会の掲げる『川の道』とは、
日本を代表する大河、荒川(173㎞)と
信濃川(長野県内では千曲川:367㎞)によって
太平洋(東京湾)から日本海(新潟市)までを
結ぶ道のこと。
新木場から日本海を目指す日本横断ステージ
通称川の道フル(514㎞)と
私の参加した
長野の小諸から日本海を目指す
通称川の道ハーフ(252㎞)があります。
コースマップ
ジャーニーランと呼ばれるレース。
故障の不安はありながらも、
初めてのジャーニーランに
ドキドキワクワクしていました
大会説明会前。
はじめましてのすぅー先生(稲垣寿美恵さん)と。
超ウルトラ界では知らない人はいない
本当に本当にスペシャルなお方
説明会は1時間ほど。
川の道レースができるまでのお話は
とても興味深くおもしろかった!
でも何度も出場している方からすると、
またこの話か…なんだろうな。
(みんな話が長くて、説明会後にもう疲れた
って言ってた)
地図を見ながら各自で進みます
各チェックポイントにスタッフはおらず、
チェックポイント報告は大会のサイトに接続し
各自スマホから実施。
『自己責任』に重きを置いたレース。
交通ルールを守ること。
大会のルールを守ること。
人に迷惑をかけないこと。
リタイアしても自力で戻ること。
1番大切なのは楽しむことー!!
私もそのつもりで準備を進めてきました
ゼッケンをつけて走るからには、
ひとりひとりがこの大会の参加者として、
周りに恥じない行動を
CP13 長野県小諸市 小諸グランドキャッスル
スタート直前。
主催のスポーツエイドジャパン代表の
舘山さんと写真を撮ってもらい戻ると、
まさかの突撃藍子‼️(名古屋から!)
藍「今日なにかあるんですかー?」
ゆ「なにしてんのー!?」
の繰り返しの頭悪い会話
尊信さんと初めましてのヒメコちゃんも
初のジャーニーランだし、
知り合いがそれほどいなかったので
緊張していたのが一気にほどけた
集合写真を撮って、
いざ出発です
CP13 長野県小諸市 小諸グランドキャッスル
→CP14 長野県上田市 上田城跡入口(18.6㎞)
18.6㎞・5/3 11:00〜12:41
スタートから既に21℃。
日陰が少なく暑い
神川合戦の地
途中から、宮本さん、中村さんと一緒に。
下り基調だったのでペースは想定より速い。
気持ち良く走る
無事、はじめてのチェックポイントに到着
この時、電光掲示板の気温は27℃でした。
(その1㎞先では22℃だったけど)
CP14 長野県上田市 上田城跡入口
→CP15 長野県長野市 篠ノ井橋北詰(42.3㎞)
23.7㎞・5/3 11:41〜15:12
初コンビニではガリガリくんと
ゼリー飲料と飲み物を購入。
ここで会ったのは杉下さんだったかな?
同じくガリガリくんを買っていて、
やっぱガリガリくんよね!と乾杯
カラダが中から冷やされて楽になりました
千曲川。
こんなキレイな川のそばを走る箇所も。
とにかく暑い!!!
地下道を渡る所がよくわからず…
谷水さんに誘導してもらいながら進む
元気いっぱい!!
CP15 長野県長野市 篠ノ井橋北詰
→CP16 長野県長野市 善光寺本殿(55.4㎞)
13.1㎞・5/3 15:12〜16:54
チェックポイントと思えないほど
何もない所がチェックポイント
この辺りで「左脚を引きずっている」と
杉下さんに指摘されました。
痛み止めのおかげか痛みは軽く、
いつもより動いているつもりだったけれど、
やっぱり左脚がうまく機能してないか〜
この後、しばし谷水列車に乗車するも離脱。
地下道で一箇所出る場所を迷いましたが、
それ以外で今回のレースでの道迷いは無し
方向音痴だからこその準備万端が
功を奏した!!
1番暑い時間帯
脱水を気にしすぎて飲み物を飲みすぎ、
胃がチャポチャポで少し気持ち悪い
善光寺付近で木曽さんと一緒になり、
テクテクお話しラン
善光寺に到着し、
先行するゆうこりん(高橋裕子さん)と
仲見世通りですれ違いました
善光寺、はじめてきたよー
まさか走って来ることになるなんてね。
木曽さんとパチリ嬉しい
お賽銭252円。
252㎞無事に走れますようにと祈願
仲見世通りでソフトクリームやおやきを
食べよう!と思っていたのに、
胃がガボガボで食欲マイナス
食べられず…残念。
CP16 長野県長野市 善光寺本殿
この区間は涼しくなって走りやすくなり、
CP16 長野県長野市 浅野交差点
浅野交差点のチェックポイントで、
CP18 長野県飯山市 飯山駅前
駅を少し過ぎた所に私設エイド
温かいお味噌汁をいただき、
いろいろお話もさせてもらい、リスタート!
あたたかいおもてなしに感謝
アーケード街を通り抜けてからは
川沿いの広い道に出たものの
歩道は草ボーボーでひざ丈くらいまで
暗いし全然進めない。
本当にみんなここを走っているの?
と思っていたら反対車線側に普通の歩道が。
暗くて道がわかりづらい
道の駅でいったん飲み物補給&トイレ休憩。
この先は…
こんなにも真っ暗だとは
思わなかった
街灯はなかったんじゃないかな。
私の持っていたライトでは明るさが足りず、
足元がよく見えない。
(ライトMAXだと2時間しか電池が持たない
ため、2段階目にしていた)
対向車の車のライトが目つぶしになり、
余計に前が見えなくなる。
大大大ストレス!!!
元々暗さに目が弱く、
暗闇を走るのがすごーく苦手なので、
恐る恐るなほぼ歩きになりました。
前後に全然人がおらず、
誰か来ないかと後ろを振り返ってばかりに。
天気が良かったので、空一面に星
でも、怖くてライトを消す勇気はない。
しばらく進むとフルの方に追いつきました。
「人だ!!」と言ってしまう。
「もう少ししたら私設エイドがありますよ」
と言われて元気に。
「ありがとうございます。先行ってますね」
と伝え、走り出す!
でも走っても走ってもエイドは見つからない。
8℃。かなり寒くなってきました。
メリノウールのインナーを着込み、
ホッカイロをお腹に貼り、手袋をはめる。
暗い、寒い、寂しい…
精神的にすり減り、ヘトヘトに
また歩き出す…。
フルの方にお会いしてから10㎞も先で、
ようやく私設エイドに到着。
そうか、514㎞走るフルの方々にとって、
確かに10㎞は「もう少し」…かと思う
後で知ったけれど、川の道戦士からは
『ともぷーエイド』と呼ばれて
大変親しまれているエイドでした。
具だくさんのお味噌汁とおにぎりと
ハーブティーをありがたくいただく
温かい食べ物と温かい飲み物と温かい会話。
張りつめていた気持ちが癒されて、
「ここから離れたくないです…」
と弱音も出ました。
でも、進まなきゃ!
2時にようやく新潟県入り。
少し明るい道に。
今宵は三日月。
ガンツさんと堀越さんが追い付き、
少し一緒に歩いてお話ししてくれました。
お二人の足を止めてしまいましたが、
「自分達も歩いたり走ったりだから平気」
と。
すごーく嬉しかった
気持ちは癒えたものの、
お二人が走り始めても私の脚は進まない。
先は長い長い。
次の大エイドでは、
ご飯を食べて仮眠を30分取って、
6時には出発したい。
そのためにはせめて4時には到着したい!
とりあえず安堵…
CP19 新潟県津南町 旧三箇小学校
荷物を預けられ、仮眠も取れる大エイド。
最初一緒に走っていた宮本さんと中村さんに
お会いしました
お二人とも、2時間寝たら元気になった!
とおっしゃってました。
お腹がすいているのでいろいろ頼んだものの、
食べられない。
眠気はなかったのだけれど、
疲れなのか冷えなのか、体調はひどく悪く、
食べ途中で血の気がサーッと引いて
貧血のような状態になり、もうダメだ〜と
食堂の床に倒れ込みました。
スタッフの方がタオルや毛布を
持ってきてくれて横になり少し落ち着くも、
このままではダメだ…と仮眠室へ
レース中に2時間も寝ることには
大きな抵抗がありましたが、
ここで体力も気持ちもを回復しないと
この先につなげられない
と、私も2時間寝ることに。
持参した寝袋にくるまっても寒くて、
用意されていた毛布を掛ける。
足の痺れの感覚が強まり
なかなか寝付けない中、ウトウト
起きる時間になり、つらいなぁと
出発準備をしていたらスッキリして、
熟睡した気分になりました。
ごはんをもう一度いただき、
思ったほどは食べられなかったけれど、
少しでも食べられた!と元気に。
今回応援で逆走してきていた光穂ちゃんが
外で待っていてくれました。
おまもりと元気をもらっていざ
すっかり朝。
景色が良く、気持ち良く走っていると、
歩いているフルの方に出会いました。
お話をしながら少し一緒に歩きました。
初めてのフルで地獄を見たこと。
リタイアしたかったのにさせてもらえず、
リタイアポイントを探す旅に出ていること。
不謹慎だけれど、事故だったり
体調不良で自身が倒れたりと、不可抗力で
レースが中断されないかと考えていること。
その他云々かんぬん………………………
この人、ネガティブな割に
めちゃくちゃ話すジャン!
つらいレース中、
私もよく考えることばかりで、
「わかるわかる!!!笑」と
ゲラゲラ笑いながらお話ししました。
(フルのつらさは私の想像を絶する所だけれど)
ご本人もマイナス発言だらけだけれど、
とても楽しまれていることがわかりました。
最後の別れ際「良い旅を!」と伝えたものの
「リタイアの場所探しですけどね!」
と最後までマイナス発言!
超絶明るいハイパーネガティブさん。
お名前聞けば良かったなぁと思いながら、
前に進む。
この辺りは火炎式土器が発掘されたらしい。
この日もとにかくとにかく暑くて。
日陰の無い道を黙々と。
自販機で飲み物を買ったり、
コンビニで氷や飲み物やアイスを買ったり。
前日、杉下さんに氷を首の後ろに巻くと良い
と言われたのを思い出してやってみたら、
カラダも楽になって走れるように‼️
笹山遺跡。あー!行ってみたいなぁ
歴史は疎いけど、遺跡や古墳、埴輪、土器、
地層…とか、大好き!!!ロマン
ようやく固形物を食べる気分になったので、
うどんを買って食べました。
すると、新潟市から来たというご夫婦に
声をかけられました。
地図を見せながら、レースについてお話。
こういう交流ができるのも大会の
ゼッケンを付けて走っているからこそ
本当にいろいろな方から声をかけられました。
この後は、堀越さんと抜きつ抜かれつ、
お話をしたりしながら走りました。
歩きも増えましたが、走れそうなら走って。
藤とツツジが見事!
後半、堀越さんは先に行かれたので
マイペースで前へ前へ。
CP20 新潟県小千谷市 魚沼橋南詰
→CP21 新潟県小千谷市 越の大橋西詰
(17.6㎞)
だーれもいなーい、何にもなーい
チェックポイント。
永遠にコンビニもないし日陰もない。
28℃
灼熱の中、とんでもない上り坂が
暑いし上りだし脚が痺れて力入らないしで、
完全に歩きになりました。
左脚をかばっているせいか
右脚の前脛骨筋が強く痛み始めました。
右脚だけ明らかに腫れていて、
以前骨膜炎になった時と同じ痛み
止まってマッサージをしても変わらない。
(張りなら少しは痛みも取れるはずなのに)
別の箇所まで故障したら…と怖くなる。
それでも前に進む。
ようやくコンビニがあったので、休憩。
飲み物とクーリッシュと氷を買い、
マッサージをしていると、
バイクの人に声をかけられました。
「みんな歩いてるけど、何?大会?」
歩いている…
みんなキツイのは同じなんだ!
ここでも大会のご紹介。
聞いた人はみんな、ビックリするよね‼️
しっかり休んだものの、
やっぱり脚に力が入らない
下りですらも走れない
足を引き摺りながら歩いていました。
痛み止めを飲もうと思ったけれど、
前回飲んでから2時間も経っていない。
飲むのは危険だし、効果は期待できない…
炎天下で何も無い中、ようやくお家が。
日陰があったのでしばらく休ませてもらう。
坐骨神経痛の痺れが響く。右脚も痛い。
休めば動く。休めば動く。
そう思ってまた歩き出したのに、
100mで脚が動かなくなりました
こんな、何もない所。日陰もない。
リタイアするとしても、
最寄り駅の小千谷駅までは3㎞。
もう、3㎞すらも歩ける気がしない…
って言うか100m手前の日陰にすら戻れない
新潟のゴール地点に迎えに来てもらう予定の
まぁ監督はまだ東京だし、連絡もつかない。
もし来てもらうにしても、3〜4時間かかる。
途方に暮れて炎天下の中座り込む
幸いにも暑さ対策は万全で、飲み物もある。
ここでまぁ監督を待つか!
しばらく放心状態でいたら、朝会った
超絶明るいハイパーネガティブさんが
ハーフの部の女性の笠原さんと一緒に
歩いてこられました
(まだリタイアしてなかった!笑)
リタイアしようと思うと言うこと、
故障で脚が動かないことを伝えると、
わざわざ止まって
帰り方を一緒に調べてくれてました
近くにバス停があった!!と
笠原さんはわざわざ走って戻って
時刻表を見に行ってくれました。
あまり本数はなさそうでしたが、
小千谷駅行きは10分後に来ることが判明
すごく運がいい!!
レース中なのにこんなにも
尽くしてくれるだなんて…
お二人のありがたすぎる対応に、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
お二人の後ろ姿を見送るのがすごく切なくて、
やっぱり私も行く!!
と追いかけたかったけれど、
脚が動かなかった…
その後お二人とも、
無事にゴールされていました
あ、ちなみにハイパーネガティブさんは
斉藤さんと判明。お名前も聞けて良かった。
リタイアポイントは戒めのためにも
Googleマップに保存しました。
いつかここを乗り越えよう!!