生きていれば日々、失望することはいくらでもあるものだけど、中でも一番キツいのは、「信頼していた相手が期待通りの反応をしてくれなかったこと」だと思うんです。
どうでもいい相手なら、本当にそんなことはどうだってかまわないけれど、信頼して、大事に思っていた相手からがっかりさせられるのはつらい。
自分の何が悪かったのだろうかとか、余計なことまであれこれ考えはじめてしまうから、しんどさは一層加速しますし。
ですが、よくよく考えてみると、この自分の反応こそ自身の首を絞めている気がします。
それは、どんなに信頼している相手とて、自分の思う通りの言動や態度をせねばいけない道理はないから。
そんなの先方の自由ですものね。
考えてみれば、自分にとっての重要度が高い人ほど、そうであって欲しいもの。大切な人に、私の顔色をうかがうようなことをさせるのは断じて嫌だし、どんなときもありのままの気持ちを表現していて欲しいですから。
ならば自分でも気を付けるべきでしょう。
自分こそ率先して、心の動きに忠実に話し、表情に出していくべきなんですね。
ここでしょっちゅう表現をお相手さまファーストにしてしまうから、かえって相手にも期待する羽目に陥ってしまうんです。
相手も、自分も、思いのままに振舞えることほど快適な関係性はないと思います。
ゆえに、その風通しのよさを邪魔するような失望には、まったくもって何の意味もないのです。
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