マーラーの演奏が公開されました! | ヴァイオリン弾き“きゅうちゃん”のひとりごと〜清岡優子's blog〜
10日程前に収録を済ませていました結・YUIコミュニティホール企画「Life with Music from ZUSHI & HAYAMA」の演奏が今日公開されました!

メゾソプラノの德永桃子さんから共演のお声がけをいただき、マーラー作品に挑戦しましたウインク


「リュッケルトによる5つの歌」より2曲をお届けします音譜
この編成へのアレンジは、德永桃子さんのご主人でもあり、今回ピアノも演奏されている德永洋明さんによるものです。

まず、「私は快い香りを吸い込んだ」

そして、「真夜中に」

2曲目の「真夜中に」は、新型コロナウィルスによりいろいろな苦しみ・悲しみと直面している人々が暗闇から立ち上がっていく姿を重ねての選曲です。
YouTubeのコメント欄に対訳がありますので、ぜひそちらもご参照ください。

…………

マーラーというと、実は私の中では、「オーケストラのオーディションでオーケストラスタディの課題曲として必ず試される作曲家」というイメージだったんです笑い泣き
ものすごく構えてしまうトラウマがあったのですが、今回この収録のために勉強をしてみると、そんな過去の経験も良い方向に糧となり、初めて自分の中できちんと消化し切れた状態でマーラーを弾くことができた気がしますクローバー

特に交響曲でですが、マーラーはグリッサンドの指示がとても多く、そのグリッサンドを実現するには、他の作曲家ではあり得ないほどのハイポジションで弾かねばならない事が多発します。
つまり、技術的にかなり難易度が高い。
しかも、多彩なヴィブラートも必須。

以前は私のテクニックがそれを実現するだけのレベルに到達しておらず本当に苦戦したのですが、やっとやっと、表現したい事を実現できるようになってきましたあせる
ヴァイオリン始めて何年かかってるんだかガーン

2曲目の「真夜中に」をよく見ていていただくと、G線(一番低い弦)のもうすぐ指板が無くなるよっていうハイポジションから1番低いポジションまでを滑り降りるグリッサンドが2度ほど登場しますのでお楽しみにグラサン
ちなみに原曲では、ここはオーボエ ・ダ・モーレという管楽器が担当しています。



そしてそして、今回ヴィオラを演奏されている神代恭子さん。
これまでの収録ではヴァイオリンを演奏されていましたニコニコ
ヴァイオリニストがヴィオラを演奏するのを「持ち替え」なんて言うんですが、これは誰にでも出来る事ではなく、すごい事なんですよアップ
ヴァイオリンとヴィオラは見た目すごく良く似ていますが、大きさも違えば調弦も違うし、楽譜もト音記号ではなくてハ音記号。
そして、ヴァイオリンとヴィオラでは発音の時の圧力やら何やら全てが違う!
それにまず、自分のヴィオラを持っていなければ始まりません笑い泣き
神代さんのヴィオラもとっても素敵な音色なのでお楽しみに!