4月5日 オープンカーの日。
そして桜のカウントダウン。
ちょうどお花見もできて、オープンカーに乗るのにふさわしい気候から。
本日の東京はかなり肌寒い。オープンカーどころではなく、桜も花冷えしていると思われる。
東京の桜はちょうど今日、明日、明後日が満開。その後10日ほどで散る。桜カウントダウンとなる。
オープンにふさわしい感じでカウントダウンしている。
スゥエーデンのバンドEurope
The Final Countdown
1986年リリース。
華やかなファンファーレ的な音で始まり、しかも少し緊張感もある曲。
大会などのオープニングにも合いそうな曲。
♪僕らは共に旅立つ でもそれは別れなんだ
地球へ戻ってこれるのかもしれない
誰も先のことはわからない
誰も責めやしない 彼らが地上を離れることを
ものごとは移りゆくものだから
これが最後のカウントダウン
最終カウントダウン
僕らは金星へ向かい堂々とふるまう
金星人たちはずっと僕らを見ていて
歓迎してくれるかもしれないから
何光年もの道のりで 多くのものが見つかっても
きっと僕らはすごく地球を恋しがる
これが最後のカウントダウン
最終カウントダウン
なんだかぶっ飛んでる歌詞ね。
日本の桜の8割はソメイヨシノ。
ソメイヨシノは江戸後期に、染井村(東京・豊島区)の植木職人がつくり出した桜。
ソメイヨシノ同士では交配不可能で、接ぎ木でしか殖やせない桜。
ソメイヨシノは1本の原木から接ぎ木によって殖えていった同じ遺伝子を持つクローン桜。
同じ遺伝子なので、いっせいに咲きいっせいに散る。
野生のヤマザクラのようにそれぞれが異なる遺伝子を持っているのならば、開花のタイミングも違ってくる。
だから桜前線、桜開花予報などを発表できるのですね。
だから皆、いっせいに観桜となるのですね。
お花屋さんで買ったうちのソメイヨシノの枝でさえちょうど今満開です。
同じ遺伝子を持つクローンなのですね。
雨模様だったりする東京のここ最近の天候ですが、ちょうど桜が満開になる頃は天候も変わりやすい時期。
その天候を花ぐもり、花風、花嵐、桜雨、桜流しなどと桜を使って表したりもする。風流ですね。
桜吹雪に零れ桜、徒桜と散りゆく際の桜言葉もあり、散った花びらを花いかだ、花の浮橋などと表現したりもします。
クローンなのでいっせいに咲きいっせいに散りゆくので、このような桜言葉ができたのでしょう。
来週からは桜吹雪と相成りし。
桜の花のカウントダウンとなります。
先週末に華々しくオープンしたかのような桜ですが、来週はカウントダウンとなります。
はんなりと舞いし花びら我が袖に
乞ひ願えしか桜母心 祐子
舞う花びらが私の袖にはんなりと落ちてきた。
その花びらには、桜の母心がこもっているのです。
桜の花びらが舞い散った後、鮮やかな緑色の若葉が顔をだします。
桜の花が終わると、いっせいに桜の木が若葉におおわれます。
花びらが舞い散らなければ、葉が出てこれないのですね。
来年も再来年も、ずっとずっと千代に八千代に花を咲かせるためには私が散りゆかなければ若葉が出ずにこの木がだめになってしまうという母心をもっているかのような桜です。
なので、桜の花はカウントダウンを迎えても、桜の木はオープン...またスタートを迎えるというわけです。
目に青葉思いいづし花霞はながすみ
我がたなごころさくら餅とらふ祐子
さくらの若葉色の葉が見えるようになり、あの満開の桜の花は頭の中だけに、思ひ出になってしまったが私は今さくら餅をしっかりと手でつかんでいる。
桜の若葉が出なければ、さくら餅はできません。
桜の花が満開となり、その後若葉が出、また花が満開となり。
オープンしカウントダウンし、またオープンしを繰り返していくのですね。
1本のソメイヨシノからどんどん殖えて毎年毎年咲き続ける桜。
花が終えて若葉が顔を出し。
その生命力、歴史を考慮しつつ観桜しすれば、やんごとなき雅な心地なりぬべし。