バラ色に染まるワインとバラ...いえ愛するあなたとバラ | Yukoのリズム...リズム...音は全てリズムでミュージックを奏でてる!

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十人十色。
我思うままに、徒然なるままに…クラッシックから邦楽まで音が奏でるものは何でも好き。雨音だってリズムを奏でてる…って感じで、様々な曲を中心にブログ投稿しています。


4月4日 ピアノ調律の日。
Kobe Jazz Day.

AprilA調律の基準音である「A...ラ」と同じであり、基準音A...ラの周波数は440Hzを一般的に採用していることからピアノ調律の日。

1923(大正12)年4月4日、日本で初めてプロによるジャズの演奏が神戸にて行われ、神戸は日本ジャズ発祥の地となっている。
ジャズは基本、4ビート=4/4拍子なのでKobe Jazz Day.


ピアノが奏でるJazz.


Days of Wine and Roses〜酒とバラの日々.....酒バラ

1962年制作のアメリカ映画Days of Wine and Rosesのテーマ曲。
Jazzのスタンダードナンバーの1つ


知りあった男女がおつきあいし結婚。
社会的な抑圧などからお酒に逃げ、夫婦共にアルコール中毒に。アルコールから抜け出すために努力を重ねるが、お酒で失敗し、またアルコール漬けの生活にを繰り返す。
夫婦は奥さんの実家のバラ園を手伝う。
ご主人はアルコールから抜け出すことができたが、奥さんは自分がアルコール中毒だと認めずに、アルコールから離れられなく施設に。
ご主人とお子様の住むアパートメントに施設を抜け出した奥さんが訪ねる。
お子様が「ママはよくなるの?」とご主人に訪ねたときに「俺だってよくなっただろ」と答えるシーンが印象的。


♪遊んでる子供みたいに笑ったり逃げたり
 草原をかけぬけ閉じゆく扉に向かい
 扉には以前はなかった「二度と戻れない」の文字
 
 孤独な夜があらわにする
 吹き抜けるそよ風は輝く笑顔の記憶に満ちて
 その笑顔は私を導く
 ワインとバラ そしてあなたへの日々へと
 ワインとバラ そしてあなた
の歌詞がついていて、アメリカンシンガーのJulie Londonが歌いました。



バラ色のワインを飲んでさえいれば、気持ちもほおもバラ色になる。
グラスに注がれたワインは高貴な赤いバラのよう。

高貴な赤いバラ色のワインは全てを忘れさせてくれる。 
パンクしそうで、かんしゃくを起こしそうな心をしずめてくれる。
頭を抱えてしゃがみこんでしまい立ち上がれない体を、心を立ち上がれるようにしてくれる。
社会的な抑圧も、夫婦間のいざこざも、全て全てしずめてバラ色に染めてくれる。
どんどんバラ色に染まりたい。
どんどんグラスに高貴な赤いバラのワインを注ぐ。

全て全てバラ色に染まって。
全てがバラ、バラ、バラ....




幼き日に見て育ったバラ園。
このワインのような高貴な赤いバラ、バラ、バラ.....全てがバラ色。

バラ園を笑いながら走って、バラの香りに包まれて、全てが幸せだった。
バラ色のワインがなくても全てがバラ色に輝いていた。
私の心も、私の未来も。

全てがあの幼き日のように、またバラに包まれてバラ色に染まるように。
どんどんグラスに高貴な赤いバラ色のワインをそそぐ。
バラ色に染まって。
全て全てバラ色に染まれ。



パラ色のワインで全てバラ色のはずなのに、この胸の痛みは、チクッと刺すこの胸の痛みは何なのかしら。
まるで子供のときにバラのとげが指に刺さったときのような、突然の痛みと驚き。

バラは美しく、その独特な甘い香りを放つがゆえに誰しもが魅了される。
そんな簡単に誰しもの手に落ちてはいけないと、バラはトゲで必死に身を守っていると幼き日に聞いた。

バラに染まった私を、なぜトゲは守ってくれないのか。
なぜ私を刺すのか。

「二度と戻れない」
バラ園へと続く扉に、以前はなかった文字が見える
胸をはげしくさすのはバラのトゲ。
胸の痛みはバラのトゲなの?

バラ色だった私は突如として孤独に。 
バラのトゲの痛みが、心を、頭を現実に戻す。

もう高貴な赤いバラ色のワインはないの?
バラ色に、バラ色に染めてよ。

幼き日に笑いながら走ったバラ園。
毎日バラに囲まれて幸せだった。

あなたと一緒になって幸せだった。

高貴な赤いバラ色のワインなんかなくても幸せだった。
私はバラの香りに包まれ、ワインがなくてもバラ色に染まっていた。

ワインとバラ。
いえ、あなたとバラ。

私は自分自身に負けていたのだろうか。
ワインでバラ色に染まるのはただの思い込み。いえ、アルコールの成せる業。

自分自身を守るはずのトゲが、自分自身を刺し、現実がふと見えてしまった瞬間。
私は叫び出しそうになる。
裸足で外へ飛び出して叫びたくなる。

幸せは自分自身のすぐそばにあったと、幸せなときはそれが幸せだと気づけないんだと。

Days of Wine and Roses...酒とバラの日々...幸せだと、バラ色だと思っていたのはただの孤独。

バラは自分自身の身を守るためにトゲを持つ...私は高貴な赤いバラ色のワインで身を守った気になっていただけ。
おのれに厳しくあれ。

Wine and Roses...いえ、Loved one and Roses...
愛するあなたとバラ。



Loved one and Roses!
トゲの刺さった胸から込み上げてくる感情。
私は叫び出していた。