イケてる弟〜中身がカッコよくない!と断られたその後? | Yukoのリズム...リズム...音は全てリズムでミュージックを奏でてる!

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十人十色。
我思うままに、徒然なるままに…クラッシックから邦楽まで音が奏でるものは何でも好き。雨音だってリズムを奏でてる…って感じで、様々な曲を中心にブログ投稿しています。


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3月6日 弟の日。



B'z  Brotherhood

血縁関係のというよりも、人類みな兄弟的な意味の曲なんだそうです。




私にもがいます。
私はひとりっ子なのになぜ

私が29歳?弟は18歳でした。
誘われたんです。「2人っきりで飲みに行こう」って。
弟の顔は今までに会ったことがないっ゙てくらいイケてました。
姿形だけならばすぐにでもTVに出れそうな、イケメン俳優になれそうな子でした。
「行かない」
私ははっきりとお断りしました。
「僕、カッコいいよね?!」
「私が今まで会った男性の中でいちばんカッコいい」
「でしょ。行こうよ」
「行かない」
「行こうよ」
「行かない」
そんなやりとりが続きました。
「僕、こんなにカッコいいのにどうして?」
「確かにカッコいい。カッコ良すぎるくらいカッコいい。でも中身がカッコよくない!」
「中身がカッコよくない?僕、断られたの初めて.....」

私の言葉は、彼にとって立ち直れないくらいショックだったようです。
それから彼は落ち込みのどん底。10日間くらい外出できなくなったくらいショックだったそうです。

彼はずっとそのイケすぎている顔で女性をだましていた....というよりも、女性の方から彼に全てを与えたくなる....それを彼は当然のように受け取って無職でチャラチャラフラフラしていた。

「中身がカッコよくない!」
その言葉が頭の中をぐるぐるとまわり、心に突き刺さり、苦しみあがいたそうです。

2ヶ月後、彼は定職に就きました。
「中身がカッコよくない!」
その言葉が頭をぐるぐるしないように、懸命に働き続けたそうです。

そのうちに、「中身がカッコよくない!」という言葉の意味を考えるようになったそうです。

彼は幼いときから顔以外はほめられたことがない、女の子にちやほやされてそれが当然のように生きてきた。
自分自身の顔があれば女性は何でも言うことを聞いてくれる。
そんな人生だったそうです。
「中身がカッコよくない!」
以来、すっかり自信を失い、女性に声をかけられなくなり、女性とは挨拶に必要最低限の会話のみ。
女性が怖くなり、女人禁制生活を送ったそうです。

彼は女性ではなく、男性がいい男!いい奴!と認めた人を観察し、いい男とは?中身がカッコいい奴とは?を自分なりに常に考え、追い求めたそうです。
 
そんな生活が10年ほど続いたある日、何げなくおじいさんに親切にしたところ....彼なりに10年間、男性がいい男!という人をお手本に悩み考えていた効果が出たんですね。
本人は意識せずにおじいさんに親切を施した。
おじいさんは彼の行動に感謝し、彼の思いやりをほめたたえたそうです。

その時、彼の頭で、彼の心で、化学反応的なものが起きたそうです。
「顔以外のことをほめられた。しかも男性に」
こういう思いやりが大切なんだ。
人のために自分を犠牲にする。
相手の気持ちになって考えて行動する。これなんだ!
まさに目からうろこ。
約30年かかって、彼は中身がカッコいい!ということについて自分自身で学び、つかみかけたのです。

それからの彼は行動をほめられるようになり...自分自身がカッコ悪い、ダサいと思っていた行動、気持ちが、実は人に感謝される人間味ある行動だったんだと気づき、人生にパッと明かりが灯ったような明るいさわやかな気持ちで毎日を過ごすようになったそうです。

女性には顔で好かれても、男性には嫌われていた人生。嫌われても、自分はカッコいいから!と鼻高々だった人生から、男性に好かれる人生に変わったんだそうです。

中身もカッコよくなった彼が、私に悩みまくった10年間のいきさつを話してくれました。
悲しくて悔しくて、中身がカッコよくなるまでは、私の前には姿を現すことができなかったと。

トラの子が崖から突き落とされ、さらに火の中、水の中、滝を登り、1人富士の樹海をさまよい続ける思いだったと。



中身もカッコよくなった彼が、人生変わって、10年以上ぶりに知り合いつきあい始めた彼女...裏表がなく、こびなんか売らない、スパッと竹を割ったような性格の彼女でした。
自分の中身がカッコよくなったら、男性でも女性でも、性格のいい人、見せかけやごまかしなどでいい人ぶったりしない人、中身がいい人がわかるようになっだんだそうです。

「あなたと彼はどういう関係なんですか?」
私と彼の中身がカッコよくない!のいきさつを彼から聞いていた彼女がスパッと竹を割るように私に尋ねた。
「性格悪いが自分の力で変わった....彼は私のよ」
「彼も、あなたのことを血のつながってないお姉さんって話してる...安心したわ。兄弟なのね?!」
「そう。私の大切なかわいいよ。どうかをよろしくお願いします」

「お姉さん...任せてください」
と私のいきさつを聞いて、中身がカッコよくなるための真の努力について聞いて、彼女はを好きになったんだそうです。
これこそ信頼関係を築きあげた愛。

「お姉さんのおかげで自分は変わって、ちゃんと中身がすてきな彼女を好きになった。あの時のお姉さんの言葉がなかったら..」と目に涙を浮かべる中身がカッコよくなった弟。

その後2人は結婚。

離婚していた私はなんだか面食らった気分でしたが、顔も中身もカッコいい、自慢のができました。
血がつながっていなくても、心のつながりのある、絆のある大切なです。




人のご縁って不思議ですね。
ひとりっ子の私にがいるんですもの。
だから人との出会いっておもしろい。
あのとき私が「中身がカッコよくない!」などと裏表のない、本音の意見を彼に述べたからこその展開なのてすから。

は1人懸命に10年間頑張った....その結果、私たちは兄弟に。
が私の言葉なんか気にせず過ごしていたならば、こんな展開にはならなかった。

まさに縁は異なもの味なもの。