HSS型HSPの日常・「二度見まして」で「人見知りの社交家」となる理由

 

  

  

  前回は、

  TikTokで紹介した

  物事を俯瞰する「鳥の目」と

       細かく見る「虫の目」を持つため

       大胆かつ正確で

       効率的な行動が得意だが

       些細な人の言葉が気になり

      動けなくなることがある

  ことについてを

  中心にしてお話ししました。

    

 

   HSS型HSPの日常・「鳥の目」の「虫の目」を持つハイブリッド仕様

  

   

 

  今回も引き続き、

  HSS型HSPの

  日常の中で

  よくあること・

  よく感じることについてのうち、

  初対面はフレンドリーだが 

  2回目は塩対応気味になる

  ことなどをお話しします。

 

 

  HSS型HSPは

  「えっ!!すごい...この人のこと

   もっと知りたい!!」

  初めて会うときは

  ワクワク・ドキドキが止まらない。

  「それでそれで?」

  ぐいぐい話は聞くが、

  一通り聞くと満足し

  好奇心は鎮静化。

  2回目からは

  踏み込まれることへの警戒心から

  塩対応して相手を困惑させる。

  そんなHSS型は

  人見知りの社交家だ

  

 

  

 

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  これは、

  以前Twitterで

  発信したことがあるお話です。

  

  HSS型HSPは、 

  HSS型の刺激追及因子のおかげで

  好奇心旺盛です。

 

  このため、

  興味が湧いた人・物があると

  心ゆくまで探究することを

  好みます。

  そして、貪ります。

 

  人が相手の場合は

  ぐいぐい、

  目をキラキラさせて

  前のめり気味に話を聞きます。

 

  一通り話を聞いて

  自分の好奇心を満足させると

  人が浅ければ、

  興味を失います。

 

  その人の人格的引き出しが

  深ければ

  さらに近づきます。

 

  そして近づきすぎて

  自分の中のコアな価値観と

  不一致なことが分かると

  (非道徳的なこと、

   社会的には厳密に言うとNGだよね、

   ケチくさいよね、

   器がちょっと小さいよね)

  一気に幻滅して

  尊敬したり好きだった熱が

  潮が引くように

  スッと引きます。

 

  その人の持つ経験や知識のみに

  興味がある場合など

  一通り話を聞けば

  興味を失うような場合、

 

  つまり

  浅い人や

  そこまで興味がわかない人になりますが、

  

  2回目に会う時には

  もう興味を失っています。

 

  そして、

  相手から近づかれないように、

  無意識にではありますが、

  やや塩対応しつつ

  距離感の修正に注力し始めます。

 

  この話を先日

  大学生になった甥っ子と

  話をして面白かったのですが、

  彼は

  「最初は得意ではない、

  自他共に認める

  付き合う程に味が出るタイプ」です。

  

  誰とでも仲良くできる

  才能の持ち主です。

  

  まさにアサーティブの教えそのもの

  「I am OK, you are OK」

  彼は人を否定しない子なのです。

  辛辣に行動や性格の

  難点をバッサリ

  言うことはあっても、

  基本相手を受け入れていて

  「そんなところもある君が好き」

  な子なのです。

 

  身内で遥かに年下なのですが、

  とても老成したところがあり、

  色々非常に出来た子で、

  密かに姪っ子とは別の意味で

  人生の師匠と呼んでいます。

 

  かたや私は、

  初めましてはフレンドリー、

  二度見ましてから

  だんだん距離を取ったりして

  付き合う人の距離感を調節して

  選別を行うため、

  友達は少なめ。

  

  甥っ子が

  「二度見ましての意味が

   良く分からない」と言うので

  解説したら

  ものすごく納得されました。

 

  やはり実物を見て育ったから

  だと思います。

 

  好奇心旺盛で興味を失い

  「二度見まして」で

  警戒気味になる場合、

  人によってはキャラクターを

  誤解したりするため

  気分屋だと思われることがあります。

 

  警戒気味になるのは、

  踏み込まれることを嫌うからです。

 

  価値観が近い人なら良いのですが、

  価値観が遠ければ遠い人ほど

  踏み込まれないよう、

  繊細な自分を守ろうと

  HSS型HSPはします。

 

  そして、

  初回で詰めてしまった距離を

  取り戻すよう、

  距離を取るように沈黙し

  相手に「親しくないよ」という

  ことを分からせようと努めます。

 

  たまにこれが通じない人がいます。

  そんな時には

  繊細で空気を読むのが得意な

  HSS型HSPは

  「うっかり縮めてしまった…。

   不覚…。

   どうしよう、これ…。」

  と、頭を抱えてしまいます。


 

  この距離を取ろうとする行動が

  HSS型HSPが情緒不安定で

  「腹立ちのまま相手に当たり散らす」  

  系の「気分屋」ではないのに

  「気分屋」だと言われてしまう

  所以だと思われます。

 

  と言うのも、

  甥っ子と話をしていて

  やはり「2回目になぜ距離を空ける?」

  (彼はそういうことも含め

   尊重する子です。)

  というのは不思議な感覚なのだそうです。

  

  最初に打ち解ける、

  自分を出して惹きつけて

  楽しい時間を持つことが苦手な

  彼からすると、

  「初対面から打ち解けられる…

  なんて良い能力。。。」

  ということに思えるようです。

 

  この話で、

  世の中一般の人との

  微妙な認識のズレが分かった

  気がしました。

 

 

  そして、

  Twitterで同様のテーマでの

  投稿をした際に、

  一度目で話のネタが尽きて

  しまったため、

  何を話せば良いか分からなくなる

  と言うコメントをいただきました。

   

  私もこのコメントには納得。

  確かにその人に話を聞きすぎて

  もはや盛り上がれる余地が

  あまり残っていない。。。

  そんな時はあります。

 

  そこまで深入りする気がない相手だと、

  話題がないからと言って

  さりとて自分のことは話したくない。。。

  対応に苦慮してくると

  無意識にアルカイックスマイルが

  浮かび静かになりがちです。

 

  おそらくこういう行動が

  欧米系の人からすると

  「日本人は意味なく笑う」という

  ことになるのだと思います。

 

  この点は改めていきたいと

  思うようにしています。

 

  自分の中でも

  この微妙な愛想笑いは

  嫌な自覚があるので

  後から一人反省会をして

  自己嫌悪になるのです。

 

  やはり

  自分自身にその時に

  居心地の悪い、気詰まりな嫌な

  時間を過ごさせてをしまったことは

  自分を大切に出来なかった

  という自覚が湧くため

  自己嫌悪の種になります。

 

  自己嫌悪が湧くと

  どうしても心の中のネガティブな

  セルフトークが増えるため

  セルフイメージを下げ、

  自己肯定感を下げてしまいます。

 

  空気を読むことに長けている

  HSS型HSPの困った

  長所とも言えます。

 

  こういう時は

  鈍感であれたら良かったのにと

  思わずにはいられません。

 

  この辺りも

  HSS型HSPの抱える

  無自覚な問題ではないかと

  感じています。

  

 

 

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」

    ~フォレスト出版

   トレイシー・クーパー著

     (カリフォルニア

     統合学研究所の統合学哲学博士。

     HSPのアーロン博士の

     ドキュメンタリー映画にも

     出演、自信もHSS型HSPと公表)

   時田ひさ子監訳

    (HSS型HSP専門心理カウンセラー)

   長沼睦雄監修

    (精神科医)

 

 

 

     

  明日も引き続き、  

  HSS型HSPの日常のあるあるを

  お伝えしたいと思います。