HSS型HSPの解説4~HSS型HSPの子どもの傾向

 

 

 

 

  前回は、

  刺激を追求するのが 

  大好きな

  刺激追求型が

  はらんでいる

  危険な側面と

  転職等で理解をなかなか 

  してもらえない場合について

  お話ししました。

  

 

   HSS型HSPの解説3~HSSの刺激追求性がはらむ危険な側面

  

 

 

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」

   ~フォレスト出版

   トレイシー・クーパー著

     (カリフォルニア

     統合学研究所の統合学哲学博士。

     HSPのアーロン博士の

     ドキュメンタリー映画にも

     出演、自信もHSS型HSPと公表)

   時田ひさ子監訳

    (HSS型HSP専門心理カウンセラー)

   長沼睦雄監修

    (精神科医)

 

  

  今回は、

  引き続き 

  「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」のなかから

 

  HSS型HSPの子どもについて、

  時田解説を中心にお話しします。

 

 

  なぜ、

  子どものことを

  お話しするかというと、

  傷つき、

  自己肯定感が下がり、

  自己受容ができなくて苦しむ 

  HSS型HSPが、

  心の中の葛藤や悩みを

  超えるためには、

  過去の傷と向き合い

  認めていくことが必要だからです。

 

  このことは、

  トレイシー博士も提唱しています。

  私も自分の経験からそう思います。

 

  

  HSS型HSPは

  自己肯定感をあげろと

  言われても上がらない、

  今の自分を認めようと

  思っても、

  中々認められない、

  そんな苦しみを 

  HSS型HSPは

  感じる傾向があります。

 

  トレイシー博士によると

  その苦しみの元は、

  過去に感じ、

  封じ込めた辛い記憶がの傷が  

  大人になって

  膿んだり変形して

  痛んだりしているそうです。

 

  このため、 

  根本治療は

  過去と向き合うことに 

  あるのです。   

  

 

  確かに、

  私もかなり長期間

  寝込むくらい辛い

  過去との向き合いにより、

  自分を認めることができました。

 

  この自分を認めることが

  できたことにより、

  私は、

  新しい人生を

  歩むことができるように

  なりました。

 

 

 

  HSS型HSPの子どもについてですが、

  HSP、HSS、HSS型HSPの

  3つで比べることが

  特性の理解を助けになるとのことなので、 

  ご紹介します。

 

 

  時田解説によると、

  HSSの子どもは、

  「脱抑制」(HSS型HSPの解説1参照)、

  つまり、

  強制・管理・監督されるのが嫌いで

  抑えつけられたり、

  決めつけられるのが

  嫌いな傾向があるそうです。

  

  HSPの子どもは、

  物事をより深く感じ、

  行動を起こす前に

      不安になりすぎたり、  

  考え込んだりしすぎる

  傾向があります。

 

  また、

  物事の影響を

  深く感じるあまり 

  出来事に影響を受けたり、

  動物や植物や、

  他の人に深く共感します。

  

  観察眼にすぐれ、

  他の人が見過ごすような

  些細なことに気付きます。

 

  このため、

  他の子どもより

  早く疲労しがちです。

 

  複雑で行動範囲が広く、

  物静かで観察力が

  鋭いため、

  いつも

  「心、ここにあらず、

   ぼんやりしている」

  上の空だと

  と思われがちです。

 

  つまり、

  「大人しい。

   よく分からない子だ」と

  言われることが

  多かったかもしれない子です。

 

  なぜそうなるかというと

  それは、

  周りで起こっている

  ありとあらゆる 

  いろんなことを

  感覚器官を通して

  吸収しているためです。

  

  対して、

  HSSであり、HSPである

  HSS型HSPの子どもは、

  がちがちのスリリングな

  体験を求めるわけではなく、

  身体的なスリルが低めで

  穏やかなものを好みます。

  ※身体的スリル

   ....スノーボード、

    スカイダイビングとか

    体にもリスクを伴う系を

    イメージしてください。

 

  つまり、

  トレイシー博士によると、

  HSS型HSPの子どもと

  大人は事情が異なることが

  あるそうです。

 

  大人になると、

  HSS型HSPの

  「スリルと冒険の追求」は、

  身体的スリルの激しい物を

  好むようになりますが、

  子供の頃は、

  この傾向は

  そこまでではないようです。

 

  大人になると、

  「木から飛び降りるの?

   何ソレ、

   面白そう!

   飛んでみよう♪」と

  バンジージャンプを

  楽しむように飛び降りる人も

  います。

 

  ですが、子供の頃は

 

  「みんなと一緒に

   木から飛び降りたいけど、

   着地に失敗して

   けがをしそうだから

   やめておこう。

   そもそも着地に失敗したら

   かっこ悪いから

   やめとこう

   でも、やらなかったら

   仲間はずれにされるかな」 

  的な感じで、

  躊躇しがちだそうです。

 

  それよりは、

  穏やかなことに方に

  興味を持つそうです。    

 

  例えば、

  遊園地で言うと

  わくわく・刺激がいっぱいの

  ジェットコースターよりは

  リスクが少なく、

  穏やかな

  メリーゴーランドのような乗り物、 

  公園の滑り台など、 

  より安全性の高いスリルを

  求めるのです。

 

  他の人には

  なんでもない冒険であっても、

  HSS型HSPの子どもにとっては、

  スリリングなのは、

  「身体的な」激しさではなく、

  「経験そのもの」だからです。

  

  経験を通して湧き上がる

  感情を味わいたくて

  スリルを求めるというと、

  わかりやすいかと思います。

 

  この点は、

  親も含め、

  刺激を追求する姿と

  矛盾するので困惑させます。

 

  ですが、

  「経験または新奇性の追求」で

  あることには

  変わりないのです。

 

  この

  「経験または新奇性の追求」は、

  HSS型HSPの特性の中では、

  ものすごく高いウェートを占めます。

 

  例えば、

  美術館に行くとき、

  HSS型HSPの子どもは、

  美術館で自由に動くこと

  絵を見ること、

  美術館に来る人を観察すること

  これらを含めて

  全てを観察し、吸収するのです。

  

  

  HSS型HSPは、

  子供の頃から

  人間観察が熱心です。

  普通の子どもより

  高い傾向を示します。

  場合によっては、

  大人が見えていない物に

  気が付くこともあります。

  着眼点が豊かなのです。

 

  よくHSS型HSPが

  人を観察するのが好きで、

  人を見抜くのが得意ということが

  ありますが、

  これはそもそもの気質と

  小さい頃からの

  観察した経験から

  導かれたことの蓄積にもよる

  よると思っています。

 

 

  トレイシー博士によると、

  子ども時代に

  HSS型HSPの子どもが

  よく悩むことの原因は、

  「脱抑制」と「警戒心」が

  同居する性格にあるそうです。

 

  先ほどお話しした、

  木から飛び降りる話しの例です。

 

  「勇気を出せばよかったのに

   私はだめだ」

  「意気地無しだったな...

   やっぱり私はだめだ」

 

  とチャンスをいかせず

  後悔して、

  自己嫌悪や自己否定に

  苦しむことはよくあったと思います。

 

  これは、

  HSS型HSPのあるあるで、

  HSSの4因子

  「脱抑制」と「内省」が

  綱引きをした結果です。

 

  HSS型HSPの子どもは、

  一見自由奔放に見えますが、

  実は警戒心がとても強いのです。

  

  このため、

  リスクを負ってまで

  現状を打破する行動を

  してみようとは思えないので、

  行動しないのです。

  

  起こりうる全ての  

  結果を考えると

  行動に踏み切れないのです。

 

 

  また、

  のめり込みやすい特性も、

  HSS型HSPの子どもは

  持っているので、

  その性質を表わします。

 

  こののめり込みですが、

  トレイシー博士の

  事例報告の中で

  ある方が、

  周りの大人からみたら

  気味が悪いと思っていたかも

  というレベルの場合も

  あるそうです。

 

  アーロン博士も

  言っていましたが、

  HSPの特性を否定されず

  育った子どもの方が、  

  自分を認めることができ、

  自己肯定感も高く、

  幸福感も高くなります。

  

  トレイシー博士も同じように、

  HSS型HSPの子どもは、

  周囲からその特性を

  認められて育つことが

  望ましいと

  本書の中で語っていました。

 

 

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  この本を読んだ今、

  私が子供の頃から

  人を観察するのが

  大好きだった原因が

  わかりました。

 

  同じ姉妹でも

  姉はそこまで

  人の観察に興味を

  持っていません。

 

  また、

  周りの人に聞いても

  私のように

  観察が好きな人は

  HSPか

  同じHSS型HSPの人以外

  いない印象を持っています。

  

  子供の頃から私は

  ちょっとおめかしして

  両親に連れられて

  お出かけするのが好きでした。

 

 

  美術館に行くとき、

  コンサートに行くとき

  デパートに行くとき、

  食事にいくとき、

  喫茶店に行くとき

  (当時はカフェはありません)

  常に人を観察し、

  分析し、

  それを楽しんでいました。

 

  そして、

  分析した結果、

  傾向を見つけて仮説を立て

  さらにそれを

  答え合わせする作業が

  大好きでした。

 

  この傾向は

  今も変わりありません。

 

  このことは、

  働くようになってからも

  変わらず、

  役に立ちました。

 

  HSS型HSPの子どもは

  矛盾に満ちていて、

  大人しかったり

  独自の感性を持っているので

  なかなか

  苦労することが多いことが

  この本の中でも触れられていました。

 

  そして、

  そのことを理解してくれる

  存在が大切だとも

  書かれていました。

 

  そういう意味では、 

  私を理解し、

  受け止めてくれた

  母や

  母方の祖母がいてくれたのは、

  私にとってありがたいことだったと

  改めて思います。

 

  そして、

  4歳上の姉が

  私をわからなくても

  否定せず、

  心配し可愛がってくれたことも

  ありがたいことだったと

  思います。

 

  そして、

  子供の頃、

  周りの子と同じように

  飛び降りたりできず

  しょんぼりしたこと、

  メリーゴーランドのような

  穏やかなのりものに

  ものすごく

  わくわくしていたことも

  HSS型HSPの子どもの

  特性であると

  知ることができました。

  

  また、

  私はお絵かきや

  お気に入りの本を読むのが

  ものすごく好きでした。

  

  話しかけられても 

  気付かないくらい夢中に

  よくなっていたのは

  大人からすると

  不思議で、

  変な子と思われがちでしたが、

  このことも

  HSS型HSPの特性によるのだと

  今ならわかります。

 

   

  子供のころから

  周囲に溶け込めず

  浮きがちで、

  そのことに傷つき、

  自己肯定感を

  下げていたことの理由が

  この本を読んで分かりました。

 

  やはり、

  知ることは大切だと 

  思いました。  

 

 

    

  明日も引き続き、

  「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」を

  元にして

  HSS型HSPのことを

  お伝えしたいと思います。

 

 

   

 

 

  

 

   に続きます。