世界観episode75~合わない環境下での救いは上司と仕事(HSP社会人後編⑤ )

 

 

  前回は

  人事異動のストレスから

  低音障害型感音難聴に

  なったこと、

  ようやく人事異動が

  あったものの

  異動先は

  苦手な職場であったため、

  人事異動に失望したことを

  お話ししました。

 

 

   世界観episode74~ストレスからの耳の不調と人事異動の失望(HSP社会人後編④)

  

 

  今回は、

  合わない環境ではありましたが、

  直属の係長に

  救われ、仕事を頑張れたことを

  お話しします。

  

 

  異動した先は、

  女性が多く、

  男性比率が圧倒的に

  少ない職場でした。

  

  しかも部屋が狭かったのです。

  このため、

  パーソナルスペースも狭く、

  隣の係との距離も

  狭い状態でした。

 

  人と人との距離が

  狭いことは私にとり、

  そもそもストレスでした。

 

  しかも、

  机の立て幅が狭かっため、

  正面に座る人との距離が

  今までに比べると

  圧倒的に近くでした。

 

  これは監視されるとか

  視線が気になる以前の問題で、

  圧迫感をすごかったです。

 

  

  男性が少なく

  女性が多い職場の場合

  男性とは親しくなるによせ、

  限界があるので、

  「内輪」と「フォーマル」

  がある程度は保たれます。

 

  ですが、

  女性が多く、

  よく言えば

  和気あいあいな職場の場合、

  この「内輪」と「フォーマル」

  の境界が曖昧になりがちです。

 

  このため、

  遠慮がなくなり、

  以前からお話ししているように、

  話し声も

  感情に乗せて高くなったり、

  大きくなったりしがちです。

 

  しかも

  言葉使がきつい方や

  圧が強い方も結構いました。

 

  そうすると、

  音や言葉に敏感は私は

  とても疲れるのです。

  

  また、

  コミュニケーションの一環として、

  ちょっとした雑談や笑い声も

  相対的に増えていきます。

 

  コミュニケーション自体を

  否定する気は全くありません。

 

  適度なコミュニケーションは、

  お互いの意思疎通を円滑にし、

  相談しやすい環境をつくり、

  仕事の生産性を上げます。

 

  適度なコミュニケーションは、

  むしろ職場には欠かせないと

  思っています。

 

  ただし、

  私は雑談は苦手なので、

  合わせることはしますが

  ストレスがかかります。

  女性のテンションに

  合わせるのは

  正直に言えば、

  疲れるから苦手です。

 

  幸いにも

  私の係の係長は男性でした。

  おだやかで

  低めな優しい声の方だったので、

  業務上の話をするのも

  苦痛にならずに済みました。

  

 

  しかも、

  ユーモアのある方でした。

  女性が多い係の中、

  うまく係員が働きやすいように

  調整をされるのは。

  何かと気を遣うことが

  多かったと思います。

 

  係長は、

  ユーモアで

  うまく調整しながら

  上手に係を動かしていました。

  おかげで、

  係内の雰囲気は

  賑やかで苦手ではありましたが、

  ぎすぎすした雰囲気がなく、

  人の険悪な感情の伝播に

  疲れずに済みました。

 

  頭痛持ちで、

  音に敏感な私は、

  女性の高めな声の話し声に

  我慢しかねることが

  しょっちゅうでした。

 

  そうすると、

  音に耐えかねて、

  頭がズキンと、

  音に対しての

  キャパオーバーが

  起こります。

  

  瞬間襲ってくる頭痛に

  堪えることもできず、

  自然に眉間にしわを

  我知らず寄せていました。

 

  おかげで

  眉間のしわは、

  深く刻まれました。

 

  顔の表情には、

  いかにも

  「うるさい。。。。。」

  が全面に出ていたと思います。


  家のこともあり、

  私は

  ストレスから喘息を

  数年前から発症していました。

   

  職場はちょっと

  ほこりっぽいこともあり、

  喘息を持っている人にとっては、

  きつい環境でもありました。

 

  特に、

  気圧が低い場合には、

  ちょっとしたストレスで

  臨界点を超えて

  ゲホゲホごほごほと

  咳き込みがとまらないことも

  何度もありました。

    

  

  係長は

  私の正面に座っていたので、

  しょっちゅう

  私が露骨に

  嫌そうな、

  うるさそうな顔を

  しているのを見たり、

  私が苦悶の表情を浮かべて

  げほげほごほごほ

  咳き込むのを見るのは、

  きつかったと思います。

 

  優しい方だったので、

  心配そうな表情で

  気にかけてくれているのが

  よく分かりました。

 

  頭痛が酷すぎるときなどは、

  別室の静かな部屋で

  作業をする方が良ければ

  そうしても構わないと

  言ってもらえたのは、

  体がツラくてたまらず、

  自分の環境に嘆きたくなるときには、

  本当に救われました。

 

  おかげで、

  仕事をするときの

  心の避難所ができたような気がして

  ほっとしたのを

  覚えています。

 

  また、

  係長は、

  業務の改善に熱心な方でした。

  時代に合わなくなった

  業務については、

  躊躇無く見直しのメスを

  入れる方でした。

 

  このおかげで、

  私も業務改善の提案を

  することができ、

  採用してもらうことも

  できました。

  

  不本意な環境にあった私は、

  この頃は完全に

  仕事に自分の承認根拠を

  依存していたと思います。

 

  業務改善を提案し、

  それを実行することで

  自分は無能ではないと

  思いたかったので、

  必死でした。

 

  今回担当した仕事は、

  年間を通して

  ほぼ同じ業務でした。

 

  このため、

  ルーチンワークが大嫌いな

  私にとり、

  無駄だと思えることをやるのは

  苦痛でしか

  なかったのです。

 

  HSS型HSPの特性に、

  ルーチンワークが

  嫌いというものがあります。

  これは刺激を求め、

  退屈を嫌う性質に起因します。

  

  また、

  分析や観察が好きなため、

  物事の本質を

  見抜くのが得意でもあります。

  このため、

  業務の改善や工夫が得意です。

 

  今にして思えば、

  苦手な環境であっても、

  そこまで潰れなかったのは、

  繊細さを理解してくれる方が

  いたればこそです。

 

  この係長とは

  1年間しか

  一緒ではありませんでしたが、

  今でも感謝しています。

  

 

  特に私は、

  自分のことを

  見守ってくれている、

  否定しないでいてくれる人と

  一緒に仕事をする場合は、

  かなり体力的にも

  精神的にツラい職場であっても

  頑張れる傾向が強いです。

 

 

  HSS型HSPにとり、

  自分のことを

  理解してくれる人が

  いることは、

  心理的安全を保てるので、

  不安になることが

  減ります。

  不安が減れば

  ストレスへの耐性が

  強くなるからです。

 

  ですが、

  この係長とは、

  1年間だけのお付き合いでした。

  

  この方が異動し、

  後任の方との相性が

  悪かったため、

  私は体調を崩します。

  そんなときに

  HSPの概念に出会ったことを

  お話しします。
 

  

   

  明日は、  

 

  

 

 

 

 

   に続きます。