世界観episode39~大学1年生・家庭教師のアルバイト(HSP大学生前期編④)

 

 

 

 

 

 

  前回は

  大学1年生のときに

  入ったテニスサークルでの

  出来事をお話ししました。

 

   世界観episode38~大学1年生・テニスサークルと女子の牽制(HSP大学生前期編③)

  

 

  今回は、

  大学1年生のときに

  家庭教師のアルバイトを

  したことをお話しします。

  

  

  大学生になったら

  アルバイトしなきゃ...、

  お姉ちゃんみたいに

  コンビニとかで働けるかな...

      喫茶店とか勤まるかな....。

  と、入学してしばらくしてから

  私は悩み始めました。

   

  HSS型HSPの特性は、

  大胆な一方、心配性です。

  そして、

  心配するあまり、

  行動しづらくなるという

  特性もあります。

   

  私は

  アルバイトをする前から

  心配して、

  不安だらけになり、

  途方に暮れてしまいました。

  

  不安を消そうと思い、

  思って周りの話を

  聞けば聞くほど

  自分には無理だと思えて

  落ち込みました。

 

  

  私は人に見張られる環境や

  プレッシャーがかかる環境、

  自分のペースを保てない環境、

  騒々しい環境が

  昔から苦手でした。

 

  これらは

  HSS型HSPの特性です。

  HSS型のことを調べて知りました。

 

  そして、

  アルバイトをするとなると、

  コンビニのように、

  お客さんが列になる中で、

  冷静にレジを打つこと、

  商品を陳列しているときや、

  唐揚げを揚げているとき

  商品についての質問をされたり、

  きつい性格の人がバイト仲間にいて、

  叱られたらどうしようとか...

 

  喫茶店だったら、

  コップを落としちゃいけないから

  私絶対落とす...、

  そもそも注文とお客さんの顔を

  覚えられない....。

  不安だらけでした。

  

  一応、

  喫茶店と料亭の

  アルバイトを申し込みましたが、

  不安だらけのため、

  そこまでがっつり

  働くのが無理ですという

  希望を出したら、

  当たり前ながら

  断られました。

 

  単発で

  スーパーの試食販売の

  アルバイトをしたことは

  あります。

  

  ですが、

  そのとき一緒だった

  中年の女性の言葉づかいが

  きつい方だったので、

  びくびくして固まり、

  散々でした。

  試食販売自体は

  楽しかったのですが。

 

  こんな私の特性を

  理解する母は、

  私が慣れないところで

  初めての一人暮らし、

  愚痴を言える親もいない、

  アルバイトで

  叱られたらもたないのでは

  ないかと思ったらしく、

  強いて私に働くようには

  言いませんでした。

 

  ※入学から連休で帰省するまで、

   私から家に電話はしたことが

   ありませんでした。

   母からの状況確認の電話も

   そそくさと切っていました。

   理由は、母の声を聞いたら、

   不安な気持ちが制御不能に

   なるのが怖かったからです。

   母も、姉が同じだったから

   状況を察していたようです。

 

  

  いわゆる接客業の

  アルバイトは、

  向かないと諦めました。

 

  そこで、

  自分でできることを

  探そうと思い、

  家庭教師のアルバイトの

  派遣会社に

  登録をしました。

 

  

  初めて家庭教師として

  教えたのは、

  私が下宿していたところの

  一つ隣の駅の街に住む、

  中学校3年生の女の子でした。

  おっとり、素直で、

  でも根性の座った

  可愛い女の子でした。

 

  妹ってこんな感じかな...と

  ちょっと嬉しくなったのを

  覚えています。 

  

  教え始めたのは、

  確か夏頃でした。

  初めてそこの家のお宅に

  お邪魔したときは

  ちゃんと成績を

  上げられるかなと

  どきどきしました。

 

  その子は受験生で、  

  希望の高校に入るためには

  成績をあげる対策としての

  家庭教師の派遣だったのです。

 

  私異はその子が苦手だった

  国語・数学・英語を

  教えていました。

  実力テスト等の前には

  必要に応じて

  理科・社会も教えました。

 

  その子への教え方ですが、

  一応教える時は、

  家庭教師の派遣元から

  与えられた問題集を

  使っていました。

 

 

  それに加え、

  学校の宿題も教えました。

  テストのときには

  学校のテスト対策問題を

  教えました。


 

  その子が素直な

  子だったことも

  あるとは思います。

  私には、

  その子が

  英語や数学のどこで詰まって、

  どこを間違えるのか、

  どう教えたら理解しやすいのか、

  手に取るようにわかりました。  

 

  また、

  その子は
  分からないことを

  諦めない子だったので、

  教え甲斐もありました。

  そういう頑張る子を

  応援するのは大好きだからです。

  

  その子のために、

  理解できていなかった

  英語の時制や動詞の活用を、

  理解しやすい

  オリジナルな

  例文を作成して教えました。

  

  そんなことを

  繰り返している内に

  その子は

  理解していくようになりました。

  

  苦手だった

  数学の図形の証明や方程式や

  理科の食塩水の濃度の問題も、

  わかりやすいように

  図や絵を用いて

  教えたら理解していきました。

  

  

     その子にあった教え方を

  することにより、

     頭の中で

  ぐちゃぐちゃに

  もつれていた糸が

  ほどけたようです。

  

  問題を自力で解けるように

  なったことで、

  その子は

  表情が明るくなり、

  自信もついていきました。

 

  その成長に

  関われたことは、

  とても嬉しい経験でした。

 

  だんだん勉強が

  できるようになるにつれ、

  その子も

  私に打ち解けるように  

  なりました。

  

  そして、

  子供のそんな様子と

  上がってきた成績のおかげもあり、

  ご家族も、

  次第に好意を示し、

  私を信頼してくれるようになりました。

  

  家庭教師のときに、

  休憩時に

  私におやつを

  家の方が用意してくれて

  いたのですが、

  おやつも

  だんだん豪華になっていったのです。

 

  そして、

  時間が遅くなると、

  駅まで送っていただいたことも

  何度かありました。

 

  家の方の信頼を得たことで

  その子の勉強の理解度を

  家の方に、

  率直に打ち明けることができました。

  

  これにより、

  親御さんも安心され、

  私もさらに

  教えやすくなりました。

  

  そして、

  信頼に応えたいと思い、

  頑張りました。

 

  信頼していただけるのは、

  やはり励みになるのです。

  

  おやつをいただきながら、

  その子の何気ない学校のお話しを

  聞くのは楽しい時間でした。

  

  そういった時間も

  その子にとっては、

  私を知る機会でもあり、

  余計に信頼してくれたようです。
  

  結局

  その子は頑張ったおかげで、

  一時は悪かった

  成績も上がり、

  無事希望の学校に

  合格しました。

 

  合格を報告してくれた

  ときの明るく嬉しそうな

  笑顔は、

  今でも覚えています。

 

  その子に教えたことで、

  私も人を教えることが

  できるということを

  思い出しました。

 

  この経験に

  気を良くした私は

  次の子を教えることにしました。

 

  そして、

  次に教えた

  女の子も高校の

  受験を目指すための

  成績を短期間で

  上げることが必要な子でした。

 

  その子についても、

  やはり最初に教えた

  女の子と同様うまくなじめ、

  成績を上げることが

  できました。

 

  その子の親御さんからも

  やはり信頼してもらえ、

  良好な信頼関係を

  築くことができました。

  

  家族全体で

  その子の受験を

  支えようという雰囲気に

  なっていくのを感じたのは、

  嬉しかったです。

 

  今にして思えば、

  私が教えることは

  どちかというと

  得意だったような気がします。

 

  小学校5・6年生のとき

  算数の問題集の難しい問題を、

  友達に教えることが

  ありました。

 

  当時私は、

  算数が苦手で、

  母や姉に数学の知識で

  解いてもらい、

  それを算数に直して

  私は教えてもらって

  理解していたからです。

  

  中学校に入ってからは、

  得意だった英語を

  友達に教えることもありました。

  ポイントをばっさり

  教えてくれると

  褒められた?ようなことも

  ありました。

 

  私が教えることを

  褒められたのは、

  母や姉が教えるのが

  上手だったせいもあるのですが、

  相手に理解の肝ポイントを

  相手の理解度に合わせて

  わかりやすく

  伝えるのがうまかったのだと

  思います。

 

  それは、

  私自身が

  分からない場合は

  一生懸命勉強し

  自分自身が

  分かるようにさせたからです。

 

  だから、

  相手がどこが分からないのか

  よく分かるのです。

 

  このことは、

  仕事をするようになってから

  より顕著になりました。

 

  職務上必要な法令を読み、

  事例集を読んだり、

  ネットで事例の情報を

  収集したりして、

  業務の内容の理解を深めた私は、

  知恵袋的な役割を担うことが

  度々ありました。

 

  職務について

  しっかり勉強したおかげで、

  お客さんからの問い合わせや、

  運用上わからない場合の

  説明をする際の説明が

  例えを含め、

  とてもわかりやすいと

  よく言われていました。

 

  HSS型HSPの特性に、

  相手に合わせて

  話す内容や話し方を

  変えられるというのがあります。

 

  そして、

  わからないことは

  知りたいと思う強い好奇心を

  持っています。

  加えて、

  人の役に立つことも好きという

  特性も持っています。

 

  この特性のおかげで、

  相手が理解しやすいように

  教えることが得意なのが

  私の強みです。

 

  この強みを使って、

  教えたり、説明した後に

  相手が見せる

  ほっとした顔や

  晴れやかな顔を見ると、

  自分が役に立てて

  嬉しく思うのです。

  

  大学時代で

  家庭教師で教えた子は

  少ないのですが、

  その経験は

  私にとって大切な

  思い出です。

 

   

  明日は、

  英会話サークルと学園祭

  のことをお話しします。    

 

 

 

 

 

 

   

  

   に続きます。