世界観episode28~中学校1年生・部活動と世間体と向き不向き(HSP中学校番外編②)

 

 

 

 

  前回は

  HSS型HSPの特性も絡んで、

  学級委員に反発を感じたときのことを

  お話ししました。 

  

 

   世界観episode27~中学校1年生・学級委員への反発(HSP中学校番外編①)

  

 

 

  今回は、

  中学校のときの

  部活動のことを

  お話しします。

 

   

  私は、

  中学校のとき

  剣道部に入っていました。

  全く適性がなかったのですが、

  それでも3年間続けました。

 

 

  なぜ

  向かない剣道部に入ったのか、

  その理由は世間体です。

 

 

  そもそも

  中学校の部活動への参加は

  私には面倒で嫌でした。

  自分の好きなように、

  読書をしたり、

  勉強したりできないからです。

 

  ですが、

  当時は部活動に入らなければ

  内申書に響くと言われていたので、

  高校の内申書のためだから

  仕方がなく

  部活動に

  参加することにしました。

 

  

  どこか無難な落とし所となる

  部はないものかと、

  私は悩みました。

 

 

  他の同級生は

  テニス部に入る、

  バレー部に入る、

  バスケ部に入ると、

  楽しそうに話していました。

 

  しかも大体

  女の子同士誘い合わせて

  入部を決めていました。

 

 

  決めかねた私は

  姉に相談しました。

 

 

  4歳上の姉は

  中学校の3年間吹奏楽部に

  入っていました。

 

  姉にそれとなく

  吹奏楽部への入部を

  相談したところ

  絶対に合わないから

  やめておくよう

  言われました。

  

  吹奏楽部への入部は

  母からもとめられました。

  

  それで、

  吹奏楽部への入部はやめました。

 

  今にして思えば、

  金管楽器の音は

  私の耳にはきつく響くので

  吹奏楽部への入部は

  やめておいて正解でした。

  

  多分入部しても

  続かずやめることに

  なっていたと思います。

 

  というのも、

  HSS型HSPは大きな音が苦手

  という特性があり、

  私は大きな音が苦手だったのです。

    

  

  テニス部も憧れたのですが、

  テニス部の練習は、

  毎日マラソンのような

  ランニングがあり、

  長距離走が苦手な私には

  続けるのが無理そうなので

  やめました。

 

  

  バスケ部・バレー部は

  先輩・後輩の

  序列が厳しいのが

  有名だったので論外でした。

 

 

  美術部は、

  そこまで芸術の才能がないのと、

  オタクが入る物という

  偏見があったので、

  入部は論外でした。

 

 

  どこにも入るところがなく、

  頭を抱えていたとき、

  小学校時代からの友達に、

  剣道部に誘われました。

 

 

  剣道部を

  私が選んだ理由は、

 

  朝練がなく、

  日曜日の練習もない、

  先輩も厳しくない。

  顧問の先生も

  優しく良い先生だ。

  初心者でも大丈夫。

  そして何より

  運動部の肩書きが手に入る

 

  ということでした。

 

  

  入部してしばらくして

  私は自分に

  剣道の適性が

  全くないのが

  よくわかりました。

  

  まず、

  竹刀を構えて、

  相手を威嚇するように出す

  甲高い声に

  なじめませんでした。

  

  耳が痛くなるし、

  威嚇すること自体が

  受け付けなかったのです。

  

 

  そうは言っても、

  声を出さなければ

  気合いが足りないと、

  先輩から注意されるので

  声を出しはしたものの

 

  いつも

  「声が小さい!」と

  注意されていました。

 

 

  そして、

  防具を着けていても、

  竹刀で打たれるのは

  とても痛いのです。

  

  場合によっては

  内出血になることもあります。

  

  特に男子生徒との

  打ち合いは

  防具をしていても

  手や頭が痛く、

  打たれる瞬間が

  怖くてたまりませんでした。

  

 

 

  そして、何より

  私が剣道に向かなかった

  一番の理由は、

  相手に打ちかかることが

  できないことでした。

 

  これは致命的でした。

 

  剣道は打ち合いなのに、

  私は相手に打ちかかるのが

  苦手でできなかったのです。

 

 

  理由は、

  一つには、  

  個人的な恨みのない相手に

  打ちかかるのは、

  どうしても抵抗があったからです。

  

  私が相手に向かっていく

  アグレッシブさがなかった

  訳ではありません。

  バスケットボールや

  サッカーの

  カットインは、

  スリリングで大好きで

  むしろ切り込み隊長よろしく

  積極的にやっていました。

  

  ですが、

  一方的に

  打ちかかるという行為は

  身体的接触のない

  他の競技とは異なり、

  ものすごく苦手でした。

  

  

  そして、

  もう一つの最大の理由は、

  打たれた相手の傷みを思うと

  打つのがためらわれるからです。

 

 

  

  私はいつも、

  極力相手が痛くないように、

  相手に届く前に、

  竹刀のスピードを落として

  打ちこんでいました。

 

  このため、

  他の部員が

  たんたーんと

  リズミカルに踏み込み、

  一気に竹刀で面を打ち、

  すり足で駆け抜けるのに対し、

 

  私は、

  よっこいしょという感じで

  常に人よりワンテンポ

  遅れていました。

 

  

  部活動の参観日に

  来ていた母が、

  私が

  人よりワンテンポ遅れ、

  遠慮がちに竹刀で打つ姿を見て、

  剣道が苦手なのが

  よく分かったと言うくらい、

  私は剣道に向いていませんでした。

  

 

  私と同じように

  未経験者から始めた

  同級生の仲間達が

  どんどん上達するのを

  尻目に見ながら、

  私一人、

  上達しませんでした。

  

 

  上達しないのは、

  つらかったけれど、

  こればかりは

  どうしようもないのが

  自分にもわかっていました。

  どうしても、

  やろうとしてもできないのです。

 

  3年間、

  試合には出ることは

  特に有りませんでした。

  確か一度、

  お情けで出して

  もらったことがありましたが。

 

  

  それでも、

  剣道部を

  やめずに続けたのは、

  ただ内申書のためだけでした。

 

  途中で

  部活動内の人間関係も

  つらいことがあったときも、

  休み休みながらも

  続けました。

 

  それだけ受験への影響を

  恐れたのです。

 

 

  

  HSS型HSPは、

  人の痛みに対して

  高い共感能力を持っています。

 

 

  例えば、

  暴力シーンや

  叱られている人を見ると、

  自分が

  直接体験していなくても

  我がことのように

  追体験してしまうのです。

 

 

  今にして思えば、

  そんな特質がある私が

  剣道部に入り、

  3年間やめずに

  続いたのはよく頑張ったと

  思います。

 

 

 

  中学校の3年間、

  剣道部に在籍したことは、

  私に、

  苦手であって

  もなんとか

  頑張り通したという

  自信をくれました。

 

 

  このことは、

  後々の

  嫌なことがあった場合に、

  実績として

  私を支えてくれました。

 

 

 

  明日は、

  中学校3年生のときの

  バスケットボールの

  フリースローのテストのことを

  お話しします。

 

  

       

 

 

 

  

   に続きます。