世界観episode6~保育園児の図画工作・雛祭りのおひな様(HSP幼少期編)

 

 ・保育園で人との比較と劣等感を知る(その⑤)

 

 ※前回は

 保育園で人との比較と劣等感を知る(その④)

 世界観episode5~保育園児の図画工作・(赤いトーテムポール(HSP幼少期編)

 

 引き続き保育園の図画工作のお話です。

 保育園の大きなエピソードとしては、

 これが最後です。

 

 私の通っていた保育園では

 毎年お雛祭りをします。

 保育園のお雛様は

 私の家の普通の段雛と違って

 お屋敷の欄干みたいなものと

 階段付きの豪華なものでした。

 

 

 園では毎年、

 お雛様を作る時間がありました。

 材料は基本各自持参。

 体の材料は、

 ヨーグルトの容器が人気でした。

 着物用の布も可愛い系が主流でした。

  

 それなのに、

 母が私に持たせたのは、

 お雛様の本体用にはなめたけの瓶。

 髪の毛用には青と赤の毛糸。

 

 忙しかったにしても、

 ほかの子と変な差がないよう、

 もう少し気を遣ってほしかったです。

 

 母に前日の準備の時に

 文句を言ったものの

 

 「ちょうど良いのがないから

  これで良いでしょう!」

 

 と押し切られ、

 

 子供なりに

 母の無神経さに腹立ちと

 どうしようもない無力感と

 翌日の嫌な予感を覚えました。

 

 案の定、ほかのお友達に

 「なめたけの瓶、変なのぉ~」

 とからかわれ、

 恥ずかしくてたまらなく、

 腹を立てつつ泣きそうになりました。

 

 私が作ったお雛様は

 今思い出しても、

 常識丸無視な感性と、

 本物のお雛様に似せようとしたが故に、

 かえって不器用さがひたすら目立つ、

 年長さんとは思えないお雛様でした。

 

 男雛の髪は青い毛糸、

 女雛の髪は赤い毛糸、

 男雛には錫杖を持たせ、

 女雛には扇を持たせました。

 

 ティッシュで作った

 ぼんぼりの先端は

 火がついていることを意識して

 赤く着色。

 お雛様の着物は

 本物の着物っぽさを意識して

 光沢のある布を使いました。

 お雛様の台座には

 園のお雛様と同じに階段をつけました。

 

 

 お雛様が完成したときは、

 私的には、

 なめたけの瓶で寸胴なりにも

 豪華にできた!

 ちゃんと園のお雛様みたい!

 と大満足でした。 

 

 

 ただし、大人から見れば

 このぼんぼりの赤はなぜ???

 このびらびらはなぜここに???

  ※びらびら=階段

 手に持った謎な物は???

 頭の毛糸のもしゃもしゃ団子は何??

 な代物で、

 明らかに

 ほかのお友達と違う出来映えに、

 見た人を困惑させました。

  

 

 私が作りたかったのは、

 園に飾ってあるみたいな

 立派なお雛様でした。

 それを作れていなかった悲しさと、

 あげく、

 作った物が何かと聞かれ、

 なぜそれを作ったのか聞かれ、

 理由を説明したら困惑され、

 

 園のお雛様が頭にある私からすれば、

 大人が困惑されたことに驚き、

 私っておかしいんだ...。

 と、人と同じにできないことが

 たまらなく悲しくて嫌だったのを

 覚えています。

 

 

 さすがに今は

 園の先生も母も

 私を傷つけるつもりは

 全くなかったのがわかります。

 

 でも、子供にとって、

 大人の評価の影響は絶大で、

 しかも、

 HSPの子供は、

 繊細で人の感情に敏感なので、

 HSPでない子供以と比べてはるかに

 感情の言外の意味を読みとります。

 繊細な分、

 深読みし過ぎることもあります。

 

 

 この出来事は、

 私はほかの子と同じにできない子なんで、

 何でほかの子みたいにできないのだろうと、

 悲しくて自分のことが嫌になった

 印象的な出来事でした、

 

 

 

 

 明日は、

 4歳上の姉との比較の思い出をお話します。

 

   

 

 

 

 に続きます。