世界観episode5~保育園児の図画工作・赤いトーテムポール(HSP幼少期編)

 ・保育園で人との比較と劣等感を知る(その④)

 

 ※前回は

 保育園で人との比較と劣等感を知る(その③)

 世界観episode4~保育園児の図画工作・ピンクのライオン(HSP幼少期編)

 

 

 昨日に引き続き、

 保育園の工作のお話をします。

 

 私は工作が苦手です。

 

 

 物差しで線を引くと

 ほぼいつも右肩上がりでゆがみ、

 はさみやのこぎりでも同じです。

 ゆがまずに真横に物を切る、

 いわゆる道具を使うのが

 ものすごく苦手です。

 これは大人になってもかわりません。

 

 大人になって、職場で掲示物を

 壁に貼るときや

 袋とじ書類を作る歳に発揮され、、

 ずらっと右肩上がりの掲示物や

 袋とじのゆがんだ下書きの線を見て

 先輩に絶句されたことがあります。

  

 今よりもっと不器用だった

 保育園児のころ、

 工作の時間は楽しかったけれど、

 悲しい思いが、

 いつももれなくついてきました。

 

 4歳の時

 保育園でトーテムポールを

 作る機会がありました。

 

 

 トーテムポールに貼る

 顔の部分を園児がつくるのですが、

 顔の部分(木の板)に色を塗って、

 目とかの顔のパーツをくっつけます。

 

 

 まず、顔色をぬるときから、

 私はほかの子と違う

 赤色を選択。

 理由は、インディアンの

 顔の模様のイメージが赤色だったので。

 

 

 それだけでも浮くのですが、

 平行に左右の目のパーツを

 貼り付けられない、

 縦に置く鼻のパーツは斜めにゆがみ気味、

 口のパーツは斜め横にゆがみ気味....。

 

 

 よく言えば味のある顔ですが、

 ほかの子の作品と比べると

 ぶっちぎりな不器用なできでした。

 

 

 できあがった時には

 赤いインディアンの顔、

 我ながら良いでき!

 と得意げに喜んだものの、

 

 ほかの子の、ちゃんとゆがまず

 綺麗に配置された目や口の

 自分の不器用さに

 ものすごく悲しくなりました。

 

 ほかの子に、不器用さと

 赤い顔もおかしいと笑われたのは

 本当につらかったです。

 

 それだけに終わらず、

 しかも、

 トーテムポールは

 園の入り口に設置され、

 卒園後も何年も飾られていました。

 

 自分では良いできばえで、

 愛着もあったトーテムポールの顔を

 否定したくはないけれど、

 どうしても

 ほかの子の作品と比べてしまい、

 どうしても見劣りする気がして

 どうしようもなく嫌でした。

 

 それでも、否定したくないので

 卒園までの2年くらいは 

 登園と帰宅の時に、

 トーテムポールの前を必ず通る時は

 いつも目を伏せて通っていました。

 

 

 

 自分が満足のいく状態であっても

 その満足感と自信は、

 人と比べた瞬間に

 粉みじんに砕け散ります。

 

 人と比べて、ひとたび

 自分が劣っているとか、

 自分がおかしいとか、

 一瞬でも思うと、

 自分に価値がないと思えてきて、

 いたたまれなくなり、

 その場から消えて

 なくなりたくなります。

 

 これは、HSS型HSP特有の

 高い自尊心と

 自己肯定感の低さによる卑屈さに

 起因します。

 

 HSS型HSPは、

 基本、自分の感性に絶対的な自信と

 人に何か言われた瞬間に

 一瞬にして自信を失い自己否定を始める

 卑屈さの両極を持っています。

 

 「尊大で卑屈」

 「深い観察力で人と比べてしまう」のです。

 

 

 このどうしようもないやるせなさと

 居心地の悪さは、

 この頃からずっと

 私にとってなじみの深い

 感覚となります。

 

 
 保育園の中で一番

 この感覚を味わったのは、

 

 年長さんの時の

 おひな様の作成の時でした。

 

 次回は、明日の

 

 

 

 に続きます。