放浪息子の"もどかしさ" | 空の下、屋根の中、ベッドの上。

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今期のアニメは全作品が放送開始となりましたが、
特に自分の心を掴んだ作品が、「放浪息子」でした。

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新海誠作品のような匂いがぷんぷんしますね。

女の子になりたい男の子と、男の子になりたい女の子の、現実的かつ非現実的な作品です。


女の子になりたい男の子。
流行りの言葉で言えば「男の娘」なのですが、主人公を演じるのは男性。

男の娘と言えば、女の子にしか見えない外見(若干中性寄りの場合も)で女性声優というのが、多くの男の娘ファンにウケるテンプレですから、それを男性が演じるというのは「等身大の男の子」という感じが。

主人公の男の子を演じる俳優は14歳、女の子を演じる女優は17歳と、幼い声質からも「リアリティ」があるような。あるような・・・。


自分自身も、何故この作品にここまで惹かれるのか分からないのです。

ただ、昨夜(日付的には今日)放送され、その日のうちに3回鑑賞し、聖地巡礼までしたのは過去初です。
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(主人公の男の子が女装した後、渡ろうとする交差点:聖蹟桜ヶ丘駅前)



・・・


自分の場合ですが、以前Twitterでも石原都知事の同性愛者差別発言のときに少し口にしたのですが、
思春期に
「なんで女の子じゃなくて男の子に生まれたんだろう」
「自分は男の子が好きなのかな」
などと悩んだ人間です。
別に今、私はゲイではないですが。

他の方からも話を聞いたんですが、思春期と言う多感な時期にこのような悩みを抱くことは決して珍しくないようです。


この作品からは、もどかしさが溢れてくるんですよね・・・。

台詞や、描写や、彼らの表情から。
まだまだ全然子供だけど、1人の人間としての自我がしっかりと芽生え始めた、その新芽の部分が見えるような。
背伸びしたけど、全然届かない。そんなもどかしさ。

もしかしたら、それらが自分のツボを刺激するのかもしれません。



フラクタルは残念ながら自分の趣味と合いませんでしたが、放浪息子はまどマギに並び、今期1番注目していきたい作品です。

今後の展開が楽しみです。